デザイン好きのためのコペンハーゲン24時間攻略のススメ:後編【デザイン❸】
前回の続きです。前編をまだ見ていない方はこちらからどうぞ↓
それではランチから続けていきたいと思います。
ランチ
オシャレなレストランのランチを紹介しようとも思ったのですが、そういうところは座ってからサーブされて食べ終わるまで1時間以上かかるところも。
今回は状況を考えてハンバーガー屋「Gasoline Grill」をオススメしたいと思います。
ガソリンスタンドにしか見えないネタっぽい外見とは裏腹に、旨味の強いバンズと肉の風味がしっかりとあるパティが絶品の実力派バーガーです。
一番オススメはCHEESE BURGERですが、重たいのが苦手な方は野菜中心のGREEN BURGERやMATR BURGERもあります。
このGasoline Grillも複数店舗ありますが、その名の通りガソリンスタンドに併設されているのはLandgravenという中心街の北にある店舗だけになります。
午後の散策
お腹も満たし、中心街での残りの店舗も見終わった場合、そのまま北へ足を伸ばしましょう。
すると以前の記事で紹介したFRAMAが現れます。日本でもフレグランスは売られていますが、照明や家具も売っているライフスタイルブランドです。
中心街から15分ほど歩くことになりますがその価値はあります。18世紀の薬局を改装して彼らの世界観を落とし込んだ店舗インテリアはここでしか見れません。
カフェも併設されているので、昼食後のコーヒータイムにも。そうこうしていると大体15-16時くらいになるのではないでしょうか?
季節にもよりますが陽が落ちないうちに建築を見に行きましょう。特に冬は16:00頃には日没ですのでご注意を。
FRAMAからBredgadeという大通りに出て南下すると、フレデリック教会やアマリエンボー宮殿などが点在する豪奢で伝統的な建築が残るエリアを楽しめます。
そこからNyhavnという運河沿いの通りに辿り着くと、コペンハーゲンを象徴するカラフルな古いレストラン街が出てきます。ポストカードにもよく出てきますね。
さらにそれを奥に進むとInderhavnsbroenという運河の対岸へかかるモダンな橋が現れます。
この橋は当初の予算がプロジェクト中に削られてしまい、橋の幅が変更されたため中腹でツギハギになっている珍しい形状です。現地の人からすると政治的な恥の象徴らしいですが。笑
橋を渡る最中にはデンマーク王立プレイハウスやオペラハウスが望め、一気にモダンな北欧建築群へと切り替わっていきます。
そして橋を渡りきるとそこにはKrøyers Pladsというモダンな広場があり、近代的でスタイリッシュなマンションなどが集まっています。このマンションは大人気で価格がかなり高騰しているそう。
ちなみにデンマークで建築といえばビャルケ・インゲルス率いる建築事務所「BIG」が有名ですね。Netflixにビャルケのドキュメンタリーがあるので渡航前に見ても良いかも?
ディナー
その後はそのまま運河沿いに南に歩いていけば更にモダン建築が観れますし、はたまた中心街に戻ってショッピングを再開するのも良いですね。
いよいよ18時を過ぎると多くの小売店が閉まり始めるので、サッと夕食に移行しましょう。
ココで注意なのが、コペンハーゲンの美味しいレストランで食べようと思うのであれば前日までの予約は必須です。私が今回紹介するところでなくても、ほとんどの良いお店は予約で埋まりがちです。
さて、本来デンマークに来たなら世界一予約の取れないレストランのひとつ「Noma」を代表とするNew Nordicというジャンルのレストランを紹介したいもの。
New Nordicをざっくり説明するならば、創作フレンチのようなコース仕立てで、北欧ならではの素材を使ったユニークな小皿料理が出てくるような非常に洒落たジャンルです。
しかしながら私自身も会社のイベントやランチ、美術館併設のレストランなどで数回食べてはいるんですが、未だにコペンハーゲンでディナーのフルコースは食べたことがなく、、、興味のある方は下記の2つのリンクからご検討ください。
これらNew Nordic系は予約が難しいことも考えて、私からは今回、先日の記事でも触れたイタリアンレストラン、その名もOsteria16をオススメします。
全部で3店舗あり、ひとつは魚メインの店舗。私が行ったことのあるVesterbroエリアの店舗は肉魚どちらも扱う店舗でした。
もしかしたらアラカルトもできるのかもしれませんが、基本的にその時の旬に合わせてメニューが変わっていくので彼らのおすすめを厳選したコース料理を頼むことを推奨します。
次々に出てくる小皿料理は絶品で、シンプルながらしっかりゆっくり楽しめる内容になっています。
ところどころに現れるグラフィックデザインも非常に良くて、総合的にセンスの良いレストランで心踊ります。
現時点では8品のコースで300DKK=6000円のようで、正直クオリティに対して破格です。ワインを見繕ってもらって2杯くらい飲めばトータルで500DKK=1万円といったかんじになるのではないでしょうか?
夕食後には
Osteria16は2時間制なので早ければ20時ごろには退店することになるかと思います。
せっかく面白いホテルに泊まっているので戻ってゆっくり楽しんでも良いですし、夜の街をダラダラ歩いても良いでしょう。
もし少し飲み足りないという方にはバーをご紹介。
ひとつめはTATA Cocktail Bar。ここは有名ホテルのバーですが、路面に面しているので入りやすく、見た目よりも堅苦しくなく楽しめます。
クラシックな調度品を見ながら、オリジナルも含めた無数にあるカクテルを楽しめます。
もうひとつはとっておきの裏技。世界最古の遊園地Tivoli Parkに併設された高級ホテルNimbの中にあるNimb Barを利用することです。
レセプションを素通りして2階に上がり案内に従って進むと、とんでもない天井高のホールが見つかります。そこがNimb Barです。
席同士も遠く、開放感がすごいのでゆったりリラックスできます。遊園地らしく、おとぎ話にちなんだカクテルを出してくれるのも特徴です。
1つ難点なのは閉店時間が明記されておらず、他のホテル内施設と同じなら23時には閉店してしまうかもしれません。
もしもう1日滞在できるなら…
さてここまでが24時間コースでした!皆さんの参考になることを祈っております。
長々と書き並べたものの、これでもかなり絞ったので色々と良いスポットが抜け落ちています。
最後にそれらをご紹介しますので、2日目がある方はこちらもご参考に!
HAY HOUSE
みんな大好きHAYの総本山。売っているものが日本と大差ないので省略しましたが、古いビル一棟を活用したインテリアは見る価値あります。
Coffee Collective - Telefonkiosken
コーヒーの名店Coffee Collectiveの面白い店舗。クラシックな売店のような狭いスタンドの中から本格的なコーヒーを出してくれます。
Superkilen Park
世界各国のランドマーク・公共物を集めたアーティスティックな公園。移民の多いエリアで地元民との融和をテーマに作られました。日本からはタコ型の滑り台が選出。
Louisiana Museum
もし1つだけ美術館を選べと言われたらココです。モダンアートの良い展示が多く、レストラン・お土産ショップのクオリティもかなり高いです。コペンハーゲン中心部から電車で1時間の郊外なので、移動・鑑賞・食事・お土産購入を全て含めると5-6時間程度は必要です。
以上!
いかがでしたでしょうか?
今すぐコペンハーゲンに行かない人がほとんどだと思いますので、ぜひ「記事を保存」や「スキ」を押してキープしておいていただけると幸いです。
次はデザインと違うテーマで書くことになると思います。お楽しみに。
ではまた次回!
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