お家でできる身体機能測定 (対象:高齢の方)
みなさんこんにちは!!
今回は、自宅でもできる簡易的な身体計測の方法についてまとめていきたいと思います。
今回ご紹介するのが、簡易身体能力バッテリー(Short Physical Performance Battery: SPPB)と呼ばれる計測バッテリーです!
SPPBは①バランステスト、②椅子立ち上がりテスト、③歩行テストから構成されており。下肢機能を、バランス+筋力+歩行の観点から包括的に評価することができる指標といわれています。
計測自体が5分程度で実施可能で、病院や介護施設などでも幅広く利用されている評価方法で、①対象者の身体機能レベルの把握+②対象者の予後予測するための指標として評価は有用であると言われています。
必要な道具はストップウォッチ、42-45㎝ほどの高さの椅子、4mの歩行路のみなので、是非みなさまもお家で試してみてください!!
ただし、実施に当たり以下の注意点に留意して行うようにお願い致します
では、実際の評価方法についてご紹介いたします!
①バランステスト
バランステストは3つの検査があります。
まず、何か掴まるもの(できれば固定されたしっかりとしたもの)を前に置いて、掴まった状態で両手を離します。
その際に、足の位置を以下の3種類で分けて評価を行います。
それぞれ、最大10秒を目標に検査してみましょう!
閉脚立位
足の内側をくっつけた状態で立ちます。
セミタンデム立位
閉脚立位の状態から足を一足分前に出して立ちます。
タンデム立位
足を一直線上に並べて前足の踵と後ろ足のつま先をくっつけます。
バランス検査に関しては、閉脚立位⇒セミタンデム立位⇒タンデム立位の順で行い、それぞれの検査が10秒以上できたら次のステップに進み、タンデム立位が10秒以上できれば、バランス機能の点数は満点になります。
点数配分の詳細は以下に出てきます表をご参照ください!
②椅子立ち上がりテスト
椅子立ち上がりテストは42-45cmの椅子を用意して、手を体の前で組んだ状態でできるだけ早く立ち座りを行います。
そして、5回立ち上がるまでの時間をストップウォッチで測ります。
この際、椅子から立ち上がったら膝は伸ばしきり、椅子に座るときはきちんとお尻をくっつけるように意識しましょう!!
こちらも点数の詳細は下記表をご参照ください。
③歩行テスト
最後が歩行テストになります。
歩行テストは4mの歩行路を設定して、そこの間を歩く時間を計ります。
その際、助走はつけずに「いつも歩いている快適な速度」で歩いていただき、スタートラインとゴールラインを体が超えた時点を、スタートとストップと致します。
計測は2回行い時間が短い方を記録として採用します!
④採点
最後に計測結果の採点方法です
採点方法を以下の表をご参照ください。
合計12点満点で9点以下であればサルコペニアと呼ばれる、「加齢などにより筋肉量・筋力が低下し、身体能力が低下した状態」である可能性が高くなるため注意が必要です。
みなさんの点数はいかがだったでしょうか。
点数が低い項目は、自身の弱点であり、その項目に特化したトレーニングが必要になります。
点数が9点未満で、最近手足に力が入りにくくなったなと感じる場合は、かかりつけのお医者さんにご相談してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!