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ヘルコン【禁煙】のススメ
COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気
いわゆる「タバコ肺」と言われる肺の病気のことです。
Chronic(慢性)
Obstructive(閉塞性)
Pulmonary(肺)
Disease(疾患)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、わりと最近出来た病名でひと昔前は肺気腫とか慢性気管支炎などと呼ばれていて、それらをまとめた呼び方ですね。
COPD患者の90%に喫煙歴があると言われていて、まれなケースを除くとCOPDの原因はタバコです。
タバコは「人体にとって有害な異物」
タバコの煙が気道に侵入すると、炎症が誘発されます。
COPD患者ではこの炎症が増強、慢性化し、禁煙をしたとしても持続する事が知られています。
私も30年以上喫煙していましたが、医療機器関連の会社に入社し様々な知識を得る中で「タバコはやばい!」「健康に携わる者が喫煙していてはいけない」と一念発起、「健康でいたい」との思いから禁煙しました。
厚労省の2018年の統計によると、COPD(慢性閉塞性肺疾患)での直接死だけで年間18,523人、肺がんなどの関連死を含めると相当低く見積もっても、毎年5万人以上は亡くなっていると推定さています。
今現在、COPD(慢性閉塞性肺疾患)はコロナウィルスと同等以上に注意を払わなければならない病気だと言えると思います。
と言うのも、新型コロナウイルスに罹患するとウイルス性の肺炎をきたす事があり重症化すると呼吸不全を起こし最悪の場合は亡くなってしまいます。
喫煙者の100%がCOPDを発症するわけではなく、タバコの煙に対する炎症反応の増強には、遺伝的な要因や、アポトーシスの異常、幼少期の肺の発育障害6などの因子が関与している事が近年明らかになりつつあります。
タバコ煙に含まれる有害な異物を除去するために白血球の仲間(好中球、マクロファージ、CD8陽性リンパ球など)がやってきて、これら免疫細胞などからケモカインやサイトカインといった炎症性メディエーターという物質が産生され、プロアテーゼ(タンパク分解酵素)やオキシダント(活性酸素)が放出され肺の組織が破壊されていきます。基本的には、破壊されてしまった肺の組織は禁煙をしたとしても元には戻りません。