『健康経営』という考え方!
4,5年前くらいからだと思いますが『健康経営』ということが求められてきています。
勤務する医療機器メーカー(グループ企業)では、NPO法人健康経営研究会の賛助法人会員となっていて、私自身も『健康経営アドバイザー』です。
健康経営とは
簡単に説明すると『従業員の健康を経営的な視点で考え、戦略的に実践する経営手法』ということです。
企業が存続し、発展していくためには、従業員一人ひとりが『健康』を維持し、仕事の現場で活躍し、成長していくことが必要です。
しかし、従業員の健康問題は、これまでは経営上の課題とはとらえられず、従業員自身が留意すべき自己の問題と考えれる傾向にありました。
従業員の健康増進が企業の業績向上につながるという『健康経営』の考え方は、アメリカの臨床心理学者であるロバート・ローゼン博士により提唱された「ヘルシーカンパニー」に基づいた経営方針です。
これまで別々ものとして独立していた「経営管理」と「健康管理」を統合し、個人の健康増進を企業の業績向上に繋げるという考え方になります。
従業員の健康を重要な経営資源として捉えて、健康づくりの推進を「コスト」ではなく「将来への投資」と捉える前向きな考え方に企業の関心が高まっています。
現代社会においては、労働人口の減少により、従業員一人当たりの仕事量が増えて過酷な労働を強いる「ブラック企業」が社会問題となっています。
時間外労働の増加や悪質なハラスメント、ストレスフルな環境での労働は心身的負担が大きく、自殺や労働災害など現実問題として現れてきていて、これらの労働環境の悪化が、従業員への健康配慮の必要性を高めたといわれています。
さらには、国民医療費や企業の保険料負担を抑えるためにも、健康経営が求められているということです。
目的は
『労働生産性を上げること』
『企業価値を高めること』
従業員が健康でなければ、モチベーションや集中力の低下から従業員の生産性が低下し、さらには企業全体の生産性・業績も低下してしまいます。
従業員の健康づくりにかかるコストを「将来への投資」と考え、従業員が心身ともに健康な状態で働ける環境を整えることが重要ということです。
問題は『具体的に何をするか?』ということです。
従業員の方に
「禁煙しましょう!」
「お酒は控えましょう!」
「熟睡しましょう!」
「健康診断を必ず受けましょう!」
「運動をしましょう!」
「ストレスがないかチェックしましょう!」
などと言っても、簡単にこれまでの生活習慣を変えることができません。
ですから