食品添加物によって失われるもの!
ちょっと古い記憶になりますが、2015年の時点で日本の食品添加物は1,500種類を超え、ダントツで世界一の認可数を誇っているということ。
1,500種類ある添加物すべて毒性が強く危険なものであるとは言えませんが、多くの人が何も気にせず毎日のように口に運んでいるのが現状です。
一説によると日本人は一日に80種類以上の食品添加物を食べていると言われていて、厚労省の調査では年間8㎏も摂取しているそうです。
私も毎日添加物たっぷりの食品を食べている自覚はあります。
国が許可したものだから安全!
でしょうか?
よく言われるのは、国が安全性を認めたから問題ないという人がいます。
添加物の安全性の確認はその添加物一つでしか検証されてなく、複合摂取を想定した安全性のテストはほとんど行われていないということ。
例えば、合成保存料の安息香酸ナトリウムはビタミンCと合わさると発ガン性の高いべンゼンが生成されその危険性は認められています。
また、添加物のほとんどは急性毒性よりも慢性毒性による影響が指摘されていて、今すぐに病気になるのではなく、体に蓄積されて5年後、10年後に影響がでるといわれています。
しかし、たとえ病気になったとしても添加物との因果関係を証明することはできません。
つまり、結局は自己責任の範疇ということになります。
これは添加物だけではなく、放射能の問題、農薬の問題、遺伝子組み換えの問題もまったく同じです。
添加物によって失われるもの!
その1 :食の伝統技術
日本の伝統的な食べ物である漬物・味噌・練り物・醤油・酢などを製造する為には熟練した技術の継承が欠かせません。
しかしコストダウンや技術の継承の困難などを理由に添加物の使用に置き換わり貴重な伝統技術が失われます。
その2 :家庭の味
かつて「お袋の味」だった家庭の味は添加物によって「袋の味」になった。
添加物がインスタント食品・レトルトパック・冷凍食品など加工食品に含まれているのは勿論、ドレッシング・ポン酢・麺つゆ・三杯酢・焼肉のたれ等添加物が使われている。
現代の子供たちは幼い頃から慣れ親しんでいるのは「母の味」ではなく添加物の味です。
その3 :子供たちの味覚
添加物を使った「美味しい」味付けの多くはこのように組立られ、 これが子供たちの味覚をダメにします。
塩・甘味料・酸味料(表面上の味付け)
香料(風味)鰹・豚骨・チーズ・・・味にバラエティを出すための要素アミノ酸化学調味料(旨味のべース)
味覚は3歳までに基礎ができて、10歳で固定するといわれています。
その4 :健康
それは素材の味や薄味の物を楽しめなくなるだけではなく、生活習慣病にかかるリスクも高くなります。
特に怖いのは、添加物を摂っていた本人よりも子供や孫曾孫にリスクがふりかかるということです。
出来るだけ無添加の食材を意識して飲食する!
とはいえ、食品添加物を避けることは難しい時代ですから、とりあえず食材を購入するときには食品表示を注意することです。
あと、自分でできる事としては、よく噛むことです。
『唾液の働きと6つの作用』の記事でも紹介していますが、唾液に含まれる酵素が食品に含まれる発がん性物質を抑えて、がん予防になると言われています。
意識するのは、
1、出来るだけ無農薬・無添加の食品を購入。
2、食べるときはよく噛んで唾液を出す。
『自分の身は自分で守る!』ということです。
酸欠、ストレス、添加物、薬、アルコールの飲みすぎは、肝臓に負担をかけてしまいます。