相続と「ケチ意識」 ☆介護〜癒し☆
ついこの間までは、1ヶ月ごとの関西への帰省は、母の介護サポートのため。いや、母に会いに行くため☆
今は、相続に関する税理士さんとの打ち合わせのためです。
遺産分割に向けて、すべての金額が出そろい、あとはどう分割するか。
どのように分割するかは、相続人同士がよければ、どう分割してもよいのです。
お願いしている税理士さんは、妹と、できるだけ二分の一になるように、なるようにとご配慮して下さいます。
一方、私は、介護サポートをほぼすべて担い、相続に関する書類収集もほぼすべて対応した身。
私の人件費は、一体どこに加味されるのか?
と、当初、この「ケチ」意識が、ムクムクとでてきては、打ち消し・・(笑)。
「半分ずつ」
相続に関して、母はよくこう言っていました。
当時は、母が亡くなるなんてこと、一生想定外のように思っていました。
ましてや、私が現役時代に介護が始まるなんてことも予想しませんでした。
私はなんて、ぼおーっとしているのでしょう・・。
ですから、そんな母の発言も、遠い遠い未来のことのように感じていたわけですが、いざその時がくると、思い出されるものです。
妹は昔から、母との折り合いがうまくいかず、私は、上京してからも、母からそういった話を、電話も含めよく聞いたものでした。
介護サポートが始まってからも、妹は、「可能な時だけ母の面会に行く」という、自分の仕事優先のスタイルを継続していました。
母の携帯電話を解約する時に、妹と母のショートメッセージのやりとりをのぞいたことがありますが、母のメッセージに対して、ほぼ妹の返信はありませんでした。
携帯を使えなくなる間際まで、一行に返信がなくとも、妹に愛情いっぱいのメッセージを送り続けていた母。
一言ひとことを読みながら、私のほうが大泣きしてしまいました。
お母さんって、なんてなんて大きな愛なんだろう・・。
母のご友人がおっしゃるには、「母はいつも妹さんのことを心配していた」
そうだよな・・。
母は、妹がどんなに気に食わない態度をとり続けていたとしても、妹とのことをとっても愛している。
そして、妹の行動は、私の期待するようなものではないにせよ、妹なりに母のことを大切に思っているのだろうと。
私はどうしたいの?
私は、これからの人生も、この「ケチ意識」とともに生きていきたいのか?
晩年、母は私に、すべての介護サポート・金銭管理を任せてくれました。
そのおかげで、介護のこと、後見人制度のことを学ぶことになり、そしてスピリチュアル的なことに意識が向くきっかけにもなりました。
有形の資産にも良さはありますが、無形の資産には、それ以上に広がっていくエネルギーがあるのかもしれない。
すべては、こういう流れになっていて、それもこれも自分で選択してきたこと。
そうは言っても、まだ若干残っている感じがある(笑)。
けれど、私は、人生のおいて「豊かな」あり方を選んでいるわけだから、ちょっとずつこの”ケチ意識”という名の「執着」とは、さよならです。