官公庁オークション伝タフ
◇この記事は…?
この前の官公庁オークションで出品されてたタフを落とした(なんで?)ので、入札〜物品引取までの顛末をまとめていきたいと思います。
ちなみにこの記事はあらBさんのじゆうちょうAdvent Calendar 2024の6日目の記事として書いています。
他の方の記事も粒ぞろいなので、ぜひ読んでみてくださいね。あと遅刻してすみません……。
◇誰がなんのためにこんなことを…?
官公庁オークションとは、かいつまんで言うと税金滞によって国税庁や自治体に差し押さえられた物品や、地方公共団体で出た不用品が出品される闇のオークションみたいなもので、以下の(1)〜(4)の流れで進みます。物品が特殊なのを除けば至って普通ですね。
(1) 入札期間中に入札申し込み(クルマ、不動産など高額な商品は前金が必要なことも)
(2) 入札
(3) 落札したら1週間以内に代金を振り込み
(4) 現地引取 or 郵送
毎年年5くらいで開催されるので、興味がある人は開催スケジュールをチェックしてみてください。
私も以前やらかしていた(以下参照)ので、「弁護士の交渉とか売却活動を一歩ミスってたらこうなってたのかな……」と差し押さえを食らった人たちのことを他人事に思えず、社会貢献の意味も込めて参加してみることにしました。
そんなわけで入札受付期間に色々出ている品々を物色していたのですが……
ぼく「ムフフ…湯沢のリゾマンとか細切れの農地とかロレックスとかPS5とか酒とか色々あって見ててワクワクするのん…ん?」
ぼく「う わ あ あ あ(PC書き文字)あ…あま市が高校鉄拳伝タフを練り出品している
恐らく未読蛆虫を卒業するいい機会だと思われるが…
もう…落とすしかない…」
そんなわけでタフの入札チャレンジをすることになったんだよね。その場のノリって怖くない?
タフって誰だよ!?
この記事を読んでいる人の半分くらいは恐らく典型的クソボケチンチンジャワティーマネモブ頭鬼龍ネット民なので解説する必要もないとは思いますが、知らない人のために念のため。
高校鉄拳伝タフとは一子相伝の暗殺術である灘神影流の使い手・宮沢熹一(通称キー坊)が強敵達との戦いの中で成長していく格闘漫画です。
作者の猿渡哲也先生の卓越した画力で描かれる関節技の描写が特徴的で、同じ格闘漫画でも打撃主体のバキシリーズとはある意味対照的な作品と言えるらしいです。もちろんムチャクチャWiki調べ。
尤も、ネットでは猿渡先生特有の
・突然のキャラ・設定のフェードアウト(猿空間送り)
・突拍子もない展開(猿展開)
・特徴的なセリフ(タフ語録)
がネタにされ、原作未読の語録キッズ(未読蛆虫)を量産する哀しき作品……でもあるのですが。
ちなみにコミックは絶版していますが、マンガ自体は続編のTOUGH/龍継含め全部ヤンジャンWebで読めるみたいです。紙にこだわりがない人はこちらで読んでもよさそう。
ゴングを鳴らせっ入札開始だっ
というわけで早速入札です。物件によっては事前入金が必要ですが、タフの場合はタダだったのでシステムから氏名・住所を入れるだけで手続きは完了。
なお、商品によっては現地受取必須だったりするので、物件の説明などはよく読みましょう。ちなみにタフの場合は郵送対応可でした。
この手のオークションでは先に入札せずギリギリのタイミングで入札すると良いと聞きましたが、仕事があったので昼休みに最低価格で入札して後は放置していました。
まぁ多分他のマネモブが入札するし落とせないだろ……と存在を忘れて朝起きたら一通のメールが。
普通に落札できて困惑したのは俺なんだよね。なんでじゃーっ!なんでワシ以外の誰も入札せんのじゃーっ!
銀行振込で1600円を猿空間送りにした支払った後、当日の引取方法についてあま市の担当者と相談。タフの受取方法は現地受取か郵送を選べましたが、せっかくなので名古屋観光も兼ねて現地受取することにしました。宿代分の楽天ポイントも貯まってるしな(ヌッ
よしっ タフを手に入れてやったぜ
当日は新幹線で東京→名古屋と移動して名鉄であま市へ。市役所最寄りの七宝駅は正直何もない反面、古めな住宅街の中に地元の常連さんに愛される喫茶店が点在している、川沿いの穏やかで住みやすそうな場所でした。こののどかな住宅街で税金を滞納して猿先生の漫画を押収された人がいると思うとなんだか悲哀を感じますね。
そんな住宅街を抜けると、突然広い道とデカくて綺麗なガラス張りの市役所本舎が。
というわけであま市市役所に到着です。後は受取は収納課の窓口で行われました。こんな感じで。
ぼく「あ…あの自分漫画を引き取りに来たんスよ もらっていいスか?」
職員さん「しょうがねぇなぁ昼飯前の時に」
ぼく「あざーす」
職員さん「しゃあっ」
ぼく「う わ あ あ あ あ(PC書き文字)は…歯抜けのタフがマジで練り鎮座ましましてる…あっ現状確認終わりました、大丈夫です」
現物の巻数や状態は特に問題ないことを確認できたので、公売財産引渡確認書にサインをして取引は完了です。こうして無事タフを受け取り、トランクいっぱいに猿漫画を詰め込んで名古屋市内を練り歩く不審者が誕生しました。
おわりに: 急げっ乗り遅れるな "オークション・ラッシュ"だ
官公庁オークションの入札〜引取までを経験して感じたことは、見てても買っても楽しい、まずこの一言に尽きると思います。
タフ以外にも色々物品を見ていましたが、あま市をはじめとして多くの市町村ではやや控えめな物品が多い一方、一部の物品はメチャクチャ尖ってて見ていて面白いです。今回のオークションだと大量出品されていた湯沢のリゾマン(やばい)とか、廃校になったであろう小学校で使っていた机とかでしょうか。
それから応対するのが市役所/県庁の職員さんなので、普通の闇市オークションサイトよりも民度が500億倍良かったというのも印象に残りました。どっかのサイトみたいに無在庫発注やる蛆虫とか相場以上の値付けをする蛆虫もいません。最高ですね。
ちょっと面白いものとか欲しいものを安く買いつつ社会貢献もできて一石二鳥なので、興味が出たら皆さんもぜひ入札してみてはいかがでしょう。話の種にもなるしな(ヌッ