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奈良クラブを100倍楽しむ方法#030 第30節対松本山雅 ”翼"


風よ雲よ光よ 夢を運ぶ翼
遥かなる空に描く 希望という字を
人は夢見 旅して いつか空を飛ぶ

風よ雲よ光よ 夢を運ぶ翼
遥かなる空に描く 自由という字を
人は夢見 旅して いつか空を飛ぶ

武満徹「翼」

フットボールにおいて、僕には「翼を広げないと空は飛べない」という勝手な持論がある。抽象的な言い方にしているが、ただ格好つけたいだけで、要は「サイド攻撃が重要だよ」という意味だ。フットボールには「ウィング」というものすごくかっこの良いネーミングのポジションがあり、彼らが躍動する試合が大好きだ。元々、奈良クラブを応援しようと思ったのは地元のチームだからというのもあるが、古典的なウィングのいるシステムを採用していたからだった。
ウィングとは、タッチラインいっぱいまで張り出し、ボールを受け、ドリブルで相手ディフェンスを翻弄し、決定的な仕事をする選手だ。このポジションは、まさにチームにとっての翼であり、彼らの羽ばたきによってそのチームは自由に大空を飛ぶようにゲームを支配する。90〜00年代には、そんな選手がキラ星の如く輝いていた。ライアン・ギグス、オーベルマルス、ラウドルップ、ストイチコフ、フィーゴ、ダフ、ジョー・コール…。バレンシアのビセンテ・ロドリゲスなんて、今はどれくらいの人が覚えているんだろう。彼らのプレーはたまにYouTubeの勧めとして上がってくることがあるが、今見てもワクワクするようなプレーだ。
昔どうしてフットボールが世界的に人気なスポーツになったのかを友人と議論していた際、友人の出した説が面白かった。「人類は手を使うことで進化してきた動物だ。手を使うからこそ、人類は人類でいられるのではないか。それなのに、わざわざ進化の優位である手を使うということを放棄して競い合っている。そういうスポーツだから、潜在的な部分で刺激されるのではないか。」みたいなことを言っていた。なるほど、確かにそうかもしれない。ただ、そうあるなかでウィングというポジションはもっとも理性的・合理的でありながら、最も夢みがちなポジションという気もする。確かに手は使わないスポーツだけど、空へと羽ばたこうとする翼を捨てたわけじゃないのだ。
奈良クラブは、古典的なウィングを多用していたフリアンから中田監督になったことで、このポジションは一旦なくなった。5バックの両サイドを務めるサイドバック、あるいはウィングバックというポジションと、オールドスクールなウィングは似ているようで役割が全然違う。似たようなポジションだからといって互換性があるかと言われると、否と答えざるをえない。とはいえ、サイド攻撃が重要なことはどんなチームでも当たり前のことだから、かならず何らかの方法でサイドから攻撃の起点を作ろうとする。この試合は、中田監督のサイドの選手に求める役割が如実に現れた試合となった。


下川の代役は誰に?

奈良クラブのスターティングメンバーである。注目は前節の不可解な判定で(まだ根に持っている)出場停止となる下川の代役が誰になるかだ。これまでの中田監督の慎重な人選でいくと、ここは寺島選手か飯田選手がするだろうというのが大方の予想だったように思う。実際はここに西田選手が起用されることになった。これはかなり驚きだ。
前述のようにウィングバックはウィングよりも守備的な仕事が多い。というか、それがメインである。ウィングは自陣まで戻って守備をすることもあるが、基本的には相手陣内でプレーする。「守る」のではなく、「守らせる」のが仕事になる。ウィングバックは初期設定の位置が低い。まずはサイドのスペースを埋めることが任務だ。ここから長い距離を走ってクロスを上げ、また自陣まで戻るというハードワークが求められる。
ここに西田選手を起用したということは、守備よりも攻撃面を重視したという理解で良いだろう。中田監督は左サイドにリスクを承知で西田を起用し、これまで述べてきた中田体制での課題「前線に枚数が足りない」という問題を解決しようとした。
また、小谷が復帰して堀内が中盤に戻る。前節怪我で交代をした中島の状況も気になるところではある。どんな戦術であっても根幹になるポジションなので、ここの選手が離脱するのは非常に痛い。

対する松本山雅は、元奈良クラブの絶対的エース浅川選手が怪我で欠場。フォワードには安藤と菊井。典型的な4−4−2の陣形と予想された。
松本山雅はいろんな陣形を取るが、配置よりも属人的な要因が強いチームだ。もっと具体的に言うと先発が浅川か安藤かでかなりチームの性格が変わる。浅川が出場するときは、彼が得点を取ることに専念するため、ビルドアップにはそこまで積極的に参加せず裏を狙い続ける。得点への期待は高まる代わり、周囲の負担は増える。浅川が不発で終わる試合のほとんどは、浅川を除く周囲が彼への御膳立てをしきれない様子が見られる。浅川出場時、特に2ボランチの位置がいつもよりやや深めになり、その分選手間の距離が開いてしまうように見える。逆に、安藤はビルドアップにも積極的に参加し、周囲と連携しながらプレーするので、チーム全体の負担は少ない。彼は前線に時間をもたらすので、中盤の選手を前に押し出す時間を作ることができる。ゲームを支配したいなら安藤を使うべきだ。ただし、浅川には試合展開を無視した絶対的な得点感覚があり、内容が全くダメでも勝利へと導いてしまう神がかりな力があることは、奈良クラブのサポーターが一番よく知っている。どちらが出ても、厄介なことに変わりはない。
この日は安藤が先発ということで、しっかりと繋いで崩しにくるだろうという予想ができた。どちらかというと、奈良クラブとしては浅川の方がやりやすかったように思う。安藤が出るということは、我慢する時間帯が増えるということになる。

前半、互角に渡り合う

前半開始。松本がトップ2人に対して奈良クラブのバックラインは3人と、サイドまで入れると5人。ここで余裕を持ってボールを持ち、相手の様子を伺う。数的優位を作ることなるので、ここはとても落ち着いている。対する松本山雅は、ここで人数を合わせようとはしてこない。が、ボールを奪うと奈良クラブから見て左サイド、西田の裏のスペースを執拗に攻撃する。このスペースの攻防がこの試合の主導権に直結している。
松本の攻撃に対して西田も奮闘するが、専門ではない西田に下川のような守備は期待できない。ここで気を利かせるのが鈴木だ。ちょうど西田のカバーリングの役割を担う鈴木は、左右へのスライドでしっかりと西田をフォロー。フリアン監督の遺産というか、鈴木は守備範囲が格段に広くなった。周囲もよく見えているし、チームメイトを鼓舞する様は見ていて本当に頼もしい。今日は5バックというよりも「4バックと西田」というような役割分担でゲームは進む。
前半14分、松本先制。徹底的な右サイドの攻撃から掴んだコーナーキック、変化をつけて山本がインスイングで蹴り込んだクロスがそのままゴールイン。松本山雅としては狙い通りの流れでの先制だ。普通ならこれで反撃ではなくて勢いに押されて受けに回ってしまうのがこれまでの奈良クラブだった。しかし、奈良クラブはここから松本を押し返すことに成功する。そのきっかけを掴んだのが西田だった。
先制されてから西田は果敢に前へのスペースを狙って高い位置を取る。相手ボールになれば全力で帰陣。恐れるな、攻めろ。彼の前への推進力が得点に結びつく。ディフェンスラインでのボール回しから岡田に当てて堀内へ。お馴染みのインサイドキックで一気に相手陣内へ展開する。そこで待っていたのは西田だ。西田はドリブルで相手を寄せてから、追い越していく岡田へパス。エリア内から放たれたクロスは松本にあたりふわりと浮き上がり奈良クラブの選手の足元へ。左足を振り抜いたのは右のウィングバック、生駒だった。奈良クラブ、同点!
このシーンを生駒に注目して見てみよう。堀内がボールを蹴った時、生駒は逆サイドで堀内と同じくらいの高さのところにいる。西田がボールを運び、再び岡田に渡るところでペナルティエリア内まで迷うことなく加速。これは事前に「クロスには逆サイドのウィングバックもゴール前まで走り込む」という約束がされていたということだろう。中田監督は「前線の枚数が足りない」という攻撃面の課題を、両サイドのアグレッシブさで解決しようとした。だからこその、西田の起用だった。また生駒は利き足でない左足で浮き球をふかさずにゴール隅に叩き込むという、かなり高難易度のゴールを決めた。あのシュートはめちゃくちゃ難しい。左右のウィングバックの躍動により、奈良クラブは試合を振り出しに戻す。

さあ、このまま逆転へ!というところで奈良クラブにアクシデント。接触のないところで堀内が倒れ込む。これはまずい。おそらく筋肉系のトラブルだ。軽症であることを祈るが、今シーズン彼なしで戦うことも覚悟しなければならないかもしれない。
ただ、彼に変わって出場するのが森田というのはとても贅沢な選手起用だ。堀内とはまた違う持ち味で試合をコントロールしてほしい。押し込まれたときでも、彼のボールを運ぶ技術が生きることがあるはずだ。この活躍のチャンスを逃さないでほしい。

同点になってからはこう着状態に。奈良クラブも前半はこのままで良い、という試合運びをしている。松本山雅も前線での枚数が合わないので、奈良クラブの後ろでのボール回しに対して圧力を上げることができない。じれ始める松本。ここで松本山雅は噛み合わせを調整し、中盤のサイドハーフが非保持の時はウィングバックのケアを捨てて、奈良のセンターバックにまでチェイスをしはじめる。対する奈良クラブはセンターバック間でのパス交換ではなく、一個飛ばしたミドルレンジのパスをウイングバックに蹴る展開で応戦。奈良クラブがボールを回し、松本が押し戻すという五分五分の均衡のまま、前半は終了する。

後半、課題と成長の証

後半も静かな入り。奈良クラブは冷静に相手の出方を見ながら攻撃の機会を伺う。先に動いてきたのは松本山雅。選手交代からシステムを4−3−3のような形にし、よりサイドからの崩しを強調する。ただし、これに奈良クラブは難なく対応。むしろ横に伸びた松本の中盤のラインの間をとり、ボールを支配する。おそらく、この後半の真ん中あたりの時間帯がもっとも奈良クラブにとって自分たちのペースでできた時間ではなかったか。
とはいえ、自分たちペースのなかで有効な攻撃は2回しかできなかった。56分の岡田のシュート、63分の神垣(あらがきではない)のミドルシュート。この時間の攻撃が散発で終わってしまったのが悔やまれる。もうあと数回チャンスを演出できれば勝てたかもしれない。`

チャンスが散発で終わる要因は松本ケンを生かしきれていないことだ。彼はボールにそこまで絡んでいないが、彼がいることで相手のディフェンスラインを押し下げることに成功している。圧倒的な高さ、強度の高いプレス、相手チームにとってはかなりの脅威だ。しかし、彼はフォワードである。ならば、もっとフィニッシュの機会を作らないといけない。彼がフィニッシュに絡む、いや、彼がゴールという結果になるような攻撃ができなければ、2点以上取るのは難しい。高い要求をしているが、移籍してすぐにここまで適応できてるのは、はっきり言ってすごいことだ。あとは得点だけというところまで来ている。彼だけの問題ではないところで、何かもう一工夫必要な気がする。
今の奈良クラブの攻撃スタイルはモウリーニョ時代のチェルシーを思い起こさせるところがある。システムは違うがどう勝っていくかという思想においては、かなり似ているように思う。モウリーニョでチェルシーとなると、どうしてもセンターフォワードとして思うかべるのはドログバになるが、彼は常人を超えた身体能力を持っているので参考にはしにくい。もっと人間味のある参考としては、グジョンセンになるかと思う。バルセロナと死闘を繰り広げた伝説の試合でも、グジョンセンが起点となってゴールに結びついている。ボールを受けて戻した後、もう一度動き直すことでチャンスが広がるというところだろう。宮崎戦での岡田のゴールのときも、松本ケンが落としてもう一度前に出たことで相手ディフェンスが引っ張られ、岡田への対応が遅れていた。かなり重労働をしているが、ゴール前での動き直しや、いわゆるデスマルケ(相手を釣り出しておいて一番美味しいところにポジションを取る動き)のところの精度を上げていきたい。ボール保持を是とするバルセロナと対戦した時の名勝負のハイライトを見ても、「サイドからの速攻」「中央のレイオフからの動き直し」など、かなり高度な戦術的な攻防を見ることができる。

余談だが、この試合のバルセロナの2点目、ロナウジーニョのゴールは絶対に見ておいた方が良いし、知っておいた方が良い。あんなフェイントを使う選手は彼以外にいない。この試合の特に前半の熱量は筆舌し難いものがある。

話を試合に戻そう。松本山雅は連携で打開できないと見ると、テクニックのある選手を投入。両サイドから崩しにかかる。耐える奈良クラブ。正直、この時間帯の松本山雅が一番脅威だった。一人一人が「俺がこの戦況を変えてやる!」とゴリゴリと攻めてくるので、奈良クラブは自陣に釘付けになる。松本山雅の底力を見た気がする。前半から上下運動で走りに走った西田がそろそろキツそうだ。後半40分、ここで嫁阪と都並が交代。ここで都並を出せるというのはありがたい。サポーターにも広がるなんとも言えない安心感たるや。もしかすると、この陣形は奈良クラブの選手のラインナップも考慮してのことなのだろうか。なにせ、バックアップが豪華だ。
試合終了間際は押し込まれたが、前節のようなバタついた感じはなく、危ないシーンもあったにせよ失点の予感はほとんどなし。なんとなくパトリックのところにラッキーなチャンスが転がり込んでくるような予感もあったが、この試合の見せ場はなかった。お互いにジャブを撃ち合いながらも決定打を決めきれなかった両チームの戦いは、1−1の引き分けで幕を閉じた。

中田監督という人

Q,成長したところもうかがえた、とのことですが、追いついたところ以外の90分間で見られた成長をお聞かせください。

ー試合の中での落ち着きです。この会場の雰囲気の中で興奮する状態だと思うのですが、この空間に馴染み、すべきことを冷静に理解しながらプレーしていたと思います。チームとして何をすべきが全く考えられないままプレーしていることが以前は見受けられたのですが、今日の会場の雰囲気は追い詰められている状態であったものの、終始そのような場面はなかったと思います。

中田監督の試合後のコメントより

中田監督という人は、試合を重ねるたびにレンガを積み上げるがごとくチームを作っていく。前節、決定的な弱点を曝け出してしまった奈良クラブはもうそこにはいなかった。圧倒的な観衆を前にしても一歩も怯まず、冷静に試合を進める選手たち。1週間でこれだけ変わるのかというくらい、この日の奈良クラブの選手たちは落ち着いていた。成熟するとはこういう態度のことを言うのかと思う。また、先発フル出場した小谷選手の存在感も大きく影響しているだろう。エモーショナルな場面が少なかったので淡々と試合が進んだように見えるが、特に両サイドにおいてはかなり熾烈な攻防があり、互角以上に渡り合えたことは今後の自信になるはずだ。奈良クラブはまたひとつ、重要なレンガを積むことができた。
今日の西田の起用にもある通り、おそらく守備の基盤ができてきたことでサイドからの攻撃にまでチームの改築が進んでいると考えて良い。この試合で見られた良さを二つまとめよう。
一つ目は鈴木の攻撃参加だ。特に後半の奈良クラブの時間帯において、鈴木が中盤まで顔を出して西田や岡田をサポートするようなパスを出していた。ちょうど前日に広島対町田を見ていたが、同じポジションの広島、佐々木選手の動きと鈴木選手の動きがかなり似てきている。全体のバランスをとりつつ、奈良クラブの強みを最大化するための動きだ。前述したように彼はかなり広い範囲を守れるようになってきているので、中盤へのインナーラップは効果的になるだろう。これで神垣(あらがきではない)も前に押し出すことができる。今後重要な動きになるはずだし、そうなるとど真ん中のセンターバックに小谷や伊勢がいることが重要になる。特に大宮戦で伊勢は復帰できるだろうか。大宮はセンターフォワードに大きい選手がいるので、伊勢の存在はカギになると思う。
逆サイドの澤田は生駒の裏を取らせないために前線へのサポートよりも持ち場を守ることが重要だ。キックの精度は高いので、小谷がしていたように逆サイドへの大きな展開などを増やしても面白そうだ。おそらくこれから奈良クラブと対戦するチームは、3バックに対して3人を当ててくるはず。いわゆる同数プレスで嵌めてこられたときに、大きな展開ができれば局面を打開できる。澤田のポテンシャルはこんなもんじゃない。
もう一つは攻撃の起点としての両ウィングバックの高い位置どりである。これまではとにかくスペースへ蹴り込んで走らせるという感じだったところだが、無理せずここで時間をつくり、相手ディフェンスを横に引き伸ばしたところでペナルティエリアの脇のところに國武や岡田が飛び込んでいくというような攻撃ができるようになってきた。事実この日の得点はそうして生まれているし、ここ数試合の國武の決定機はこの流れで走り込んだところからの展開である。この攻撃は特に相手が4バックなら有効になる。奈良クラブが何度もやられてきた「あの」形だ。松本ケンが抑えられてもここから局面が打開できるので、ここは再現性を出していきたい。また、この時に神垣(何度もいうがあらがきではない)や逆サイドのウィングバックまでゴール前に殺到することで、「1枚足りない」問題は部分的には解決できると思う。ちなみに、サイドまで相手を引っ張り出してペナルティエリアの横のスペースをつく攻撃は、実はバルセロナが得意にしているパターンだ。ここにきてじわじわと、ポゼッションからの得点機の演出という、パスワークが売りの奈良クラブらしさが出てきている。今シーズンどこまでこれを引き出せるか。10月戦線もかなり楽しみになってきた。

面白いのがこの日の実況だ。おそらく事前の下準備から、奈良クラブの攻撃パターンは松本ケンへのロングボールからの攻撃というのを想定していたのだろう。フリアンの頃のパスワークも知っているとは思うが、ここにきてそれがじわじわと出てき始めたことで、「奈良クラブの攻撃」を掴み損ねていた。おそらく相手にもそういう感覚があったのだろうと思う。5−4−1で堅固なブロックを敷いて守備一辺倒かと思いきや、攻めに転じると速攻もキープもできる。良い意味での掴みどころのなさ、という奈良クラブの持ち味が徐々に発揮されてきている。松本山雅側から見た奈良クラブの印象ということで、彼の言葉の迷いが非常に参考になる。もしもう一度試合を見られるときは、そこにも注目してもらいたい。

ここから大宮アルディージャ、FC大阪と、ホームではあるが強敵との戦いが続く。ただその中でも、奈良の空に希望という字を奈良クラブの選手たちが描くのはそう遠くない未来のように思う。新しい翼を得た奈良クラブ。このJリーグの旅をもっと先まで見たいと思うのは、多分僕だけじゃない。次節も大一番、首位大宮との激突である。

おまけ1 喫茶バルドーさんへ行ってきた

この日はアウェーということで、遠征できない僕は喫茶バルドーさんのPVに参加しました。先週の話題を振ると、試合後と同じ熱量でキレ散らかす長女も同行してくれました。

レトロな雰囲気が味わい深いですね

大学時代、喫茶店でバイトをしていた僕にはこういう雰囲気は大好きです。一緒に参加された方々には「いつもnote読んでます」と声をかけていただきました。ありがとうございます。こういう時の返事のテンプレがなく「まじっすか、なんかすいません」と意味もなく謝ったりしていました(笑)自分の文章が人に読まれるというのは、嬉しくもあり恥ずかしくもあるものですね。
試合中は審判との会話の内容の推測や、観客の熱量の違いなど、みんなで見るから話題になることで盛り上がれたのが楽しかったです。お食事はというと、僕はドライカレーをいただきました。古墳の形に盛り付けてあって、「古墳から食べる人と、古墳を残す人がいます」とのことでした。僕は古墳を残す人派です。あなたはどっち?ぜひ食べに行ってみてください。長女もクリームソーダやアイスを食べて満足げでした。
今日の試合の感想を長女に聞くと「審判がちゃんと仕事をしていた」とのことでした。感想が父に似てきているよー。こっちは危ない世界だよー。

おまけ2 フットサル交流会に参加しました

その前々日の金曜日には、奈良クラブのファンクラブイベント、フットサル交流会に参加しました。同行者の都合がつかず、僕一人の参加です。

懐かしのチェルシージャージ

参加してくれた選手は鈴木選手と吉村選手。吉村選手は怪我のリハビリ中でプレーはできなかったのですが、そういうなかでもこうしたイベントに顔を出してくれるのは嬉しいですね。鈴木選手はビラ配りもされていたし、ファンクラブイベントにはよく参加してくださります。場の回し方や声かけなど、キャプテンとはこういう人がするのだなあと感服しました。とても人間的にできた人です。現在一番の推しを聞かれると、鈴木選手と答えます。
フットサルのほうは、最初は人数も少ないなかでも楽しくしていましたが、人数が揃ってくるとどんどん盛り上がってきます。最初はディフェンスをしていたんですが、「人数も増えてきたし、テンションも上がってきたから前に行こう!」と前線に上がって大人気なく得点を重ねました。人生で2回目のヘディングでのゴールを決めて、自分でもびっくりしました。一番子どもっぽい振る舞いをしていたのは、間違いなく僕ですね。小学校の休み時間のような、遊び心と真剣なところが噛み合った、なんとも言いようのない幸せな2時間を過ごさせていただきました。参加された皆様、ありがとうございました。また企画してください!

帰り際に5000円札しかなく、駐車場から出れなくなってしまい、奈良クラブの事務所で両替をしてもらいました。助かりました。その節はありがとうございました。ちょっとだけナラディーアの中に入れて嬉しかったです。


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