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vol.5 自分らしく素敵に活躍する人を増やしたい

私は、Heading Southというブランドの存在意義として、「ありたい自分に向かってチャレンジするひとに寄り添い、応援すること」を掲げています。


ブランドのウェブサイトの中で、『HSインタビュー』というインタビューを展開しています。さまざまな領域でチャレンジされご活躍されている素敵な方々にご登場いただき、お人柄に触れながら、これまでの半生やパッション(情熱)の源泉などをお伺いしています。

当インタビューの目的は、自分らしさを大切に、強く美しくしなやかにチャレンジする人々の気持ちを後押しすること、また、気づきや共感が生まれて、素敵な女性がより多く活躍すること。最終的に、そのことが組織や社会全体の活性化に繋がることを願って実施しています。

私は性差なく、男性も女性も自分らしく活躍する人が増えて欲しいと思っていますが「女性が」と書いたのは、女性には活躍できる伸び代がまだまだ大きいという思いがあるからです。

今回は、この思いの背景について、お話ししたいと思います。

私は新卒から約12年間、複数の外資系証券会社で、小売りや外食企業の財務内容や収益力・成長力などを調査分析し、投資価値の評価をする株式アナリストという仕事をしてきました。同じ業種を一貫して長く調査分析させていただいていたことから、その専門性を活かし、その後も、同業種の経営コンサルティングに携わるようになりました。

株式アナリストという仕事は、企業経営者やIR(企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、企業業績の実績や今後の見通しなどを広報するための活動)担当者、その時々で企業が変革する鍵となる担当部署やキーパーソンなどへの取材を通じて、各社の投資価値を定性・定量的に分析し、投資判断を行います。

一方、経営コンサルタントは、より内部に入り込み、定めた目標を一緒に達成するお手伝いをさせていただく立場です。

双方ともに、外部の立場ではあるものの、経営コンサルタントとして活動するようになり、アナリスト時代から担当させていただいていた企業でも、内部に入り込むと、異なる実態が見えてきました。

その中で、私が最も強く感じたことが、女性が本来持っている力をもっとストレートに発揮できれば、企業価値はもっと上げられるはず、との思いでした。

お断りしておきますが、私はいわゆるフェミニストではありません。
私自身は、男性も女性も、もしくは性別は関係なく、それぞれが持つ得手や特性を活かし、目指すべき大きなゴールのために各々が最大限力を発揮することが、企業や社会の価値の最大化に繋がると信じています。

これは、私自身が、完全実力主義が徹底されていた外資系証券会社で長く働いており、仕事上であまり性差を感じたことがない、今思えば、とても恵まれた環境にいたからこその考えかもしれません。私自身は、実力主義で、女性はもっと活躍できると信じています。

話を戻します。先ず、さまざまな企業の内部に入り込んで気になったのが、2つの全く異なる事象でした。

ひとつは、女性が男性を何となく敵対視しているのが見受けられ、男性に負けないために何ができるかと、知らず知らずのうちに、ファイティングポーズを取っていること。もうひとつは、前者とは真逆で、自己評価が低く、公の場では自信を持って発言できない女性が多いこと。

前者は、比較的、企業規模が大きく歴史があり、男性優位の企業文化が根付いているケースに多く、後者は、個々人で見たときに、圧倒的に多く見られる傾向でした。

さて、これだけを見ると、女性にさまざまな課題があるように見えますが、別の視点では、女性にはとても優れた傾向が見られるのです。

コンサルティングでは、企業内部の現状分析を行う際に、それなりの人数に個別にヒアリングをさせていただくことがあります。そのとき、企業の実態を把握し、改善策を見つけるヒントを与えてくれるのが、面白いことに、圧倒的に女性の意見が多いのです。

それは何故でしょうか?
一言で言うと、男性は組織や組織の中の自分を守る傾向が強く見られるから。
ヒエラルキーを重んじ、自分が所属する部署と自分の立場を守るために、本当は分かっていても、核心に触れることを避ける傾向があります。

一方で、女性は、会社や組織が良くなって欲しい、お客様の立場であるべき姿はこうだと、自分の立場よりも全体最適で物事を考える傾向が強く見られます。普段はおとなしい方でも、個別にじっくり話を聞いていくと、実は、どうあるべきかを理解され、的確に発言される方が驚くほど多いのです。

個人的には、男性はこう、女性はこうという固定概念は好きではありません。あくまでもヒアリングで明確に出る傾向の話です。

持論ですが、即ち、こういう女性の特性を正しく活かしてあげると、会社や組織、もっと言えば、社会はより良い方向へ向かうのではないかと思うのです。

ただ、そのためには、ボトルネックとなっている2つの状況を改善する必要があると考えます。

ひとつは、こういう特性を活かせる組織や体制を整えること。
全体最適で動けない組織は、大企業だけでなく、今の政治も全く同様だと思っています。

お客様(国民)の立場に立って何がベストなのかを考えられる従業員(政治家)は現場にはいるのに、上層部が全く違う利害で動いているケース。リーダーシップの問題もありますが、全体最適の視点が全く働いておらず、こういう場合は、上層部を一掃するか、全体最適の考え方ができる人の意見が正しく汲み上げられるような仕組みや組織体制を作ることが必要です。

ふたつめは、女性がもっと自信を持って発言し行動すること。前置きが長くなりましたが、これが今回の主題です。

実は、とてもしっかりした考えを持っているのに、発言を躊躇する女性が多く見られます。こういう方々に、もっと自信を持って自分らしく活躍して欲しいと心から思うのです。

では、何故これができない女性が多いのだろうと考えたときに、ロールモデルの不在が一因としてあるのではないかと思ったのです。

反感を買うことは必至で言葉を選ばずに言いますが、日本の女性のマネジメント層は、男性と戦ってきた男勝りな方か、女性性を最大限活用されて上がってきた方かに偏っている傾向があるように思います。

もちろん、男性と戦わなければならなかったから、このような二極化の状態が形成されたのだと思います。

ただ、次の世代においては、無理をしてどちらかに持っていく必要はないと思うのです。海外に目を向けると、女性であることも楽しみながら、優秀で輝いている素敵なリーダーが沢山います。そして、日本にもこういう素敵な方々はいらっしゃいます。

プロフェッショナルとしての気概と覚悟を持ちながら、でも、せっかく女性に生まれたんだから、自分らしく、女性らしくファッションを楽しんでいいと思う。

私自身が先ずできることとして、このような素敵な方々を紹介し、どのような半生を過ごし、これまでチャレンジしてきた情熱の源泉が何だったのか、そして、辛いときには何を考えながら乗り越え、今に至るのかをお伝えすることで、自分らしく素敵な女性がより多く活躍することを何かしらサポートできないか、そう思ったのです。

私が今実施していることはとても小さなサポートでしかありませんが、vol.1でも触れたように、私自身がチャレンジする人を応援する力をつけ、そして、遠くない将来に、応援する手段を増やしたいと思っています。

もし宜しければ、HSインタビューも是非ご覧くださいね!

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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