映画好きの友人K氏。
映画好きの友人K氏から好きな映画の『リトルダンサー』がリバイバルで上映されているから見てほしいと連絡が来た。こちとら暇人フリーター、時間は(将来の不安に目を瞑れば)なんぼでもあるわいと意気込んですぐに劇場へ。
見終わってめちゃくちゃ良作だなと思った。なんとなく筋を知ってしたことで、展開の先読みが出来てしまい驚きがそこまでなかったなと思うけれど、変な予備知識がなければめちゃくちゃ泣いてたと思ういい作品だった。
見終わって感想を連絡したところ、K氏はこの作品がオールタイムベストムービーの一つだという。
なんというか、感想の一致しない感じが面白かった。この作品を「数ある映画の中で特別な一つ」と感じるK氏と「数ある良作の中の一つ」と思う感じる僕。どちらの感覚も正しく、2つを分けたのは作品の内容ではなく作品との出会い方である。大袈裟な言い方だけど作品に至る運命の違いが僕らの違いだなと思うととても面白かった。
多分K氏はあの作品を今後も見返すだろう。でも多分僕は見返さない。僕が見返す作品をK氏は見返さないだろう。どちらのセンスがどうこうというわけではない。より良い作品に、より良い運命で出会う。その鑑賞体験が作品への思い入れを作り愛着を抱き特別になっていくのだろう。僕は次どんな特別に出会えるだろうか。
今度K氏に会ったらどんな風に『リトルダンサー』と出会って、どんな風に特別なのかをじっくり聞いてみたい。
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