見出し画像

2025年、人は「買い物」をしなくなる 望月 智之著 を読んで

こんにちは。


今回は「2025年、人は「買い物」をしなくなる」という
ものすごいキャッチーなタイトルの本をご紹介します。

この本の著者である望月智之さんは株式会社いつもという
会社の副社長をされている人で、ECマーケティングの
支援をしている方です。
ECマーケティングっていうとわかりにくいですが
ネット通販などのマーケティングをサポートして
いる仕事です。

そんないわゆるネット通販のプロが書いたこの本ですが
結論としては
遠くない未来に自分の意志で買い物をしなくなる
ということです。

1.買い物をしなくなるとはどういうことか?

では、本書をざっくりと内容をまとめると

当然ながら人間が生きていくために必要なものを
買う必要があります。
しかし、「買い物」という概念が大きく変わり
なくなっていくと筆者は言っています。

どういうことかというと、
今でいう「買い物」って、お店にいってモノを買う
ことですよね。
しかし、この「買い物」って行動を分解してみると
服を着替えて、身支度を整えて、車にのって
店に入って、商品の場所を探して、会計をして
また帰って、開封する

ものすごい工程の数ですよね。

ところが、Amazonを始めとしたネット通販で購入すると
スマホでポチる(購入)だけで、あとは家にいて
着替えや身支度すらすることなく家に商品が届く。

ものすごい違いです。
筆者はこの現象を商品棚が手元に来たと表現します。


今はまだ実際に店舗でみて買い物をするほうが
いいと思っている人も多いですが、
徐々に買い物もAIがオススメするものを選ぶようになり
最終的には自分の行動からAIが自動的にモノを選ぶ
つまり自分で「買い物」をしない時代がくるというのです。

今回のコロナショックで日本でもネット通販で
モノを買う割合を指すEC化率が上昇していますが
この経験は間違いなく私たちが買い物を
面倒であると感じるようにしていきます。

特にこれから5年間で本格的に5Gが普及すると
これまででは考えられなかったような大容量が
一瞬でやりとりできるので、スマートウォッチなど
の装着端末からの購入や
スマートスピーカーからの購入が劇的に増えて
買い物に時間をかけなくなると筆者は予想します。


2.どうやって生き残っていけばいいのか?


私もメーカーで商品開発をするビジネスマンですが
本書の内容を見て、これからの変化を受け入れて
どうやって生き残っていくのか?を考えてみました。

本書の中でも触れられていますが、
人が日常的な「買い物」をしなくなる半面
本質的な「買い物」の楽しさに気づくということも
言えると思います。

欲しいと思ったものが手に入った時の喜びって
買いに行ったり、開封したり色んな工程を
一つのエンターテイメントとして楽しんでいるんです。


つまり、商品そのものを売るのではなく
体験や感動を売ることができれば、人が「買い物」を
しない時代が来ても売り上げが上げられるのです。

開封するドキドキ感をだしたパッケージや
サブスクリプションで常に新しいデザインの商品を
定期的に送ってワクワクを演出したり

こういう価値の創造ができる会社が今後生き残って
いくのかもしれません。
一消費者としてはこれまでモノで満足していたものが
ドキドキしたりする体験までプラスされるのであれば
楽しみですよね。

そのためには私たち自身が「楽しい」「ワクワクする」
経験をしっかりと意識して、商品に取り入れていく
アンテナが今後重要になってきそうですね。

未来に残る会社になるためにも今日もアンテナを
研ぎ澄まして、一緒に頑張りましょう!


いいなと思ったら応援しよう!