カブクワ採取の基本【樹液が出ている木の探し方】
こんにちは。
カブトムシ・クワガタを飼育していると
よく人にクワガタが取れる場所を教えてと
言われることがあります。
夏になると虫取り、ワクワクしてしまいますよね‼
そこで今回は夏のカブクワの探し方の基本
【樹液が出ている木の探し方】について
書いていこうと思います。
1.カブクワはどこにいる?
カブクワとひとくくりにいっても
カブトムシとクワガタではいる場所は実は微妙に違います。
また、クワガタも種類によってもちがったりします。
ただし、総じてカブクワがいる場所は?といわれると
コナラ、クヌギなどの広葉樹が生えている山です。
山というとまっすぐな幹の杉の木を思い浮かべますが
杉の木にはカブクワは基本的にあつまりません。
コナラとかクヌギが分からない方はググってみると
葉の形などが出てくるのですが、一番簡単な目安は
ドングリを付ける木と覚えておけばいいです。
前の年に大量におちたどんぐりは必ず土の上に
残っていますので、一つの目安にするとわかりやすいです。
では広葉樹が生えている山のどこを探せばいいのでしょうか。
それもカブクワの種類によって違うんですが、
基本的には広葉樹の幹の上です。
カブトムシもクワガタも種類によって住むところが
微妙に違うと書きましたが、一つだけ共通するものが
エサです。
確かに飼うときもカブトムシもクワガタも同じゼリーですよね。
なので、エサがある場所を見つければ一気に発見率が上がります。
エサは何かというと、樹液です。
樹液は木に何らかの要因で傷がついて、その傷から出てくる
木の血液みたいなものです。
ところが、実際に山に入ってみると広葉樹はいっぱいあるのに
樹液が出ている木って実はそんなにありません。
ではどんな木に樹液が出ているんでしょうか。
2、樹液が出る木の特徴
私の経験上ですが、樹液が出ている木は下記のような特徴があります。
①比較的若い木に多い
②幹に穴が開いている
③独特の匂いがある(発酵臭)
④幹にアリが多い
古い木に樹液がでないわけではないんですが、
育ち盛りの若い木のほうが同じように傷ついても
たくさんの樹液が出ます。
なので、まずは大木よりも幹の直径が15㎝ぐらいの
若い木に目をつけてみるといいです。
大木の場合は幹に穴が開いていたりすると
ねらい目です。
穴といっても小さな穴ではなく、幹にぽっかりと
大きな穴が開いている場合はその穴の中に
樹液がでて色んな昆虫がいることがあります。
特にクワガタはカブトムシに比べて体が薄く
こういう木の穴の中や隙間に潜んでいることも
多いので、樹液が出ていなかったとしても
探してみるとクワガタを発見できたりします。
次のポイントが一番言葉で表しにくいんですが
山の中を歩いて広葉樹に近づいてみると
どことなく桃のように水分の多い果物が
腐ったような、酸っぱいような甘いような匂いを
感じることがあります。
このにおいを感じたらその近くの木に樹液が
出ている可能性が高いです。
そして、最後のポイントはシンプルですが
樹液はほんのり甘いのでアリも好物です。
なので、樹液がたくさん出てる木の幹には
アリが行列を作っている場合があるので
一つの目安と言えます。
このような特徴をおさえておけば、いい感じに樹液が
出ている木は何本かあるはずなので、あとはその木を
狙って探しにいけば一気に発見率が上がります。
おススメの方法としては昼間に山の中に入って
上記のポイントを満たす木がないかを確認して
ねらい目の木を見つけておいて、
夜にその木を狙って探しにいくといいです。
ご存知のようにカブクワは基本的に夜行性なので
夜にエサを求めて出てきます。
また、お昼には樹液が出ている木は蜂がいることも多く
子供さんと一緒に昆虫採取に行くのは夜がオススメです。
夜ももちろん蜂は0ではないのですが
出てきても襲いかかってくることは少なく
あまり動きません。
昆虫採取は狩りのような感覚で、5感をフル動員して
する必要があるのですが、色んなことを考えて
カブクワを発見した時の喜びは本当にクセになります。
自然相手なのでハズレになる場合もたくさんありますが
足を運んで自分なりの勝ちパターンを見つけると
昆虫採取が100倍ぐらい面白くなりますので、
是非この機会に山に入ってみて下さい。
※昆虫採取で私有地に勝手に侵入してトラブルになることが
あるので、山に入るときは必ず私有地なのか公のものかを
確認してから入ることをオススメします。