指のこわばりと痛みが改善し趣味を再開できた女性のお話
こんにちは。
奈良県生駒市にあります、はぎの台整骨院です。
今回ご紹介させていただくのは、指のこわばりで思うように手が使えないといったお困り事を抱えておられた女性です。手を使うお仕事でなくても掃除や炊事、洗濯といったおうちの事だけでも、手はかなり使うので知らない間に酷使している方も多いと思います。
今、指の節が腫れぼったかったり、グーがしにくいといったお悩みがある方は、是非とも最後まで読み進めてください。きっとお役に立てる内容です。
患者さんの概要
パートで花の選別や収穫のお手伝いをされている50代の女性が、先月からお花の選別がしにくくなって、今月からは花を止めるテープを取るのが難しくなってきたので何とかして欲しいとご来院くださいました。
お話しをされている段階から、爪の間は真っ黒で、指先も傷がたくさんありました。お話を聞かなくて一生懸命にお仕事をされていたんだなぁというのが、伝わる使い込まれた手をされていました。
手や指を動かして診せてもらうと、グーをしてもらっても指先が手の平につかないくらい、こわばってしまっていました。
お仕事先では、早朝の花の出荷に間に合わせるためにたくさんの方がスピーディに作業をされており、ラインがとまってしまうと迷惑をかけてしまうそうです。早くやりたくても思うように指が動かず、毎日申し訳ない気持ちでお仕事をされていたそうです。
また帰宅後の炊事でも切った具材をまな板から摘まみ上げにくい、洗濯も洗濯ばさみが摘まめず、指先もささくれ立って畳むこともうまく出来ずに家事の時間が長くなっていることもお悩みでした。
自分でなんとかしようと湿布をハサミで切り貼りしてみたものの、指の凸凹した形状に合わせるのはとても手間で難しかったそうです。お家の事を全て済ませてお風呂に入ってから、湿布に時間をかけることも出来ず、出来ても朝起きたら剥がれていて…を繰り返すうちに痛みまで出てきてしまったそうです。
改善のヒント
人間の指は細かい筋肉や腱と呼ばれるヒモ、靱帯などが複雑に絡み合った構造をしており、そのおかげで挟む、摘まむといった細かい動きが可能となっています。
しかし指を使いすぎると、筋肉が縮こまって付着している骨を引っ張ります。この状態が続くことで、引っ張られた骨は膨らみ節ばった指に変形してしまいます。このように変形してしまった指をへバーデンと呼ばれます。(※正確には第一関節が腫れて変形した場合だけへバーデンといい、第二関節はブシャールなのかリウマチなのかの鑑別も必要ですが、詳しくなりすぎるので、割愛させていただきます。)
ただ使いすぎて節ばった指になっても、それぞれの曲げ伸ばしに関連する筋肉に影響がなければ、最初こそ痛みが出るものの、ひいてしまえば特に見た目以外は問題はありません。
しかしながら、多くの場合は腫れて変形してしまった影響で、筋肉が本来よりも遠回りをしないといけなくなり指が使いにくくなります。
改善の軌跡
指は手術をしても、元通りになるのが難しいことで知られている場所であることと、今までかなり使い込まれており、またこれからも使い続けていく場所であることを加味して、長期的な改善計画を提案させていただきました。
初回は指のこわばった部分よりも、お身体全体の調整に力を入れさせていただきました。畑や畝といった足元が不安定な場所での立ち仕事なので、全身のバランスから正していく必要がありました。最後に筋肉を緩める治療器を肘から先に当てさせていただきました。
この段階で「えっ!?ついた」と指先が手の平についたことに驚かれました。数か月ぶりにご自分の指で手の平を触った感触が、何とも言えない心地良さがあったそうです。しかし、まだグーの力を入れてようやく手の平を触れている状態なので、同じ工程を繰り返しながら、軽々グーが出来るようにしていきましょうとご説明させていただきました。
二回目はお仕事の都合もあり、1週間後に診せていただきました。相変わらず爪や指の傷も多いので、お仕事が忙しいんだなと感じていました。
しかしお話を聞くと「お花もテープもつかみやすくなったから、ラインを止めてしまうことが減りました。でもその分、仕分ける量が増えちゃって、手は傷だらけです…」と嬉しい悲鳴を聞かせてくれました。
前回と同じように全身のバランスを正しながら、肘から先を緩めさせていただき、指の動きがよくなるように手で微調整も行わせていただきました。
三回目、四回目も同じように1週間後に診せていただきました。この頃には痛みも軽くなり、ほとんど力を入れなくても自然にグーができるようになっていました。お仕事での作業もしやすくなり、周りの方とのスピードも変わらなくなったので、肩身が狭い思いもしなくていいと喜んでもらえました。
また少しづつ爪や手がキレイになってきていることにも気が付きました。全身のバランスが整い、肘から先の詰まりも解消されたことで血流が上がったことが影響していると思われます。本人からも「思い過ごしかもしれませんが、指先の冷えがマシになてきてるんです」とおっしゃっていただけました。
改善の先
この先は2週間、3週間と空けていただき診せていただき、痛みはもちろんこわばった感じもほとんどなくなったそうです。寒い日の朝にすこしかじかんだように動かしにくいと感じることはまだあるそうですが、使っていくうちに動いてくるそうで、特に困るようなレベルではなくなったそうです。
当初、お困りだったお仕事での作業も、お家での手仕事も問題なく行えるように回復されました。ただし、腫れて変形した関節の形はそのままです。変形を元に戻すことは美容整形手術以外は不可能ですので、誤解しないようにしてくださいね。
コチラの方は、指が快適な状態でお仕事を続けながら、1ケ月に1回程度のご来院を続けてくださっています。しかも最近はもともとのご趣味だったパッチワークを再開されるまでになられました。
指が痛かった時は、針と糸を持つ気にもなれなかったし、家事も手間取っていたから時間もなかったそうですが、今ではお仕事と家事をした上に、ご趣味の時間をとっても指は大丈夫だそうです。
針と糸を持っている時間も集中できて、作品が出来上がっていくのが楽しいそうです。出来上がった作品を持ち寄って、お友達とお茶ができることが、今では何よりの楽しみになっているそうです。
まじめで丁寧なお仕事ぶりは、家でも職場でも必要なパワーだと思いますし、せっかく再開されたご趣味も思いっきり楽しんでいただけるように、これからも手が動きやすいようにサポートさせていただきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
指のトラブルは勝手に治らないと思い込んで、諦めておられる方もたくさんいますがきちんと段階を踏んでアプローチすれば、改善するものもあります。女性ではお家の事をしているだけでも、指が痛いとおっしゃられることがありますが、決して珍しいことではありません。それだけ働き者で使う量が多いということです。ほかにも柔道やラグビー、野球、テニス、柔術といった握る動作が多いスポーツをされている方も指や手に関するご相談をしてくださっています。
指は簡単に改善できるお困り事ではないことが多いですが、改善できた時の喜びはとても大きなる部分でもあります。もし今、指でお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
はぎの台整骨院
0743760030
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?