【信託型ストック・オプション】 信託型の「隠れたメリット」③ 登記は最初の1回のみでOK
こんにちは、大門(だいもん)です。
いわゆる「信託型ストック・オプション」について、過去分はマガジンに保存しておりますが、今回が5回目になります。あまり取り上げられることがないメリットとして、「登記は最初の1回のみでOK」という点をまとめます。
信託型ストック・オプションの概要(再掲)
筆者が所属するSOICOのWebページに詳細が掲載されていますので、ここでは要点だけまとめたいと思います。
①発行時点で「誰にどれくらい付与するか」決めない=付与対象者の後決めが可能
②発行時点の権利行使価格を冷凍保存して、後で入社する方にも、付与時点の株価より低い価格(キャピタル・ゲインが確定した状態)で付与が可能
③社内はもちろん、社外の方でも税制メリットを受けることが可能
「登記は最初の1回のみでOK 」とは?
通常のストック・オプションの場合、付与するたびに登記をする必要があるため、9万円×発行回数分だけ登記費用が掛かります。
例えば、上場までに10回ストック・オプションを出した場合は、9万円×10回=90万円がかかる計算になります(同時に2回出した場合は、1回の費用でOK)。
一方で、信託型の場合は、1回登記を行なった後は、ポイントで付与する形となるため、それぞれの付与タイミングごとに再度の登記をする必要はありません。
また、(未上場企業の場合)付与タイミングごとに株主総会決議もする必要がないため、機動的に付与することが可能、というメリットも持っています。
今回はやや短いですが、以上とさせていただきます。
他にもストック・オプションにまつわる気になることがございましたら、下記よりお問い合わせください。
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