算木と呬と器物の二重の蓋の形。
前回noteでは、いろいろな数字の数え方について
考えてみたことを記してみたけれども。
このことをブログ記してからさらに思ったのはね、
数を数えることにおいて、漢数字では
「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」
と記されますが、たとえば、
「一」「二」「三」はわかるとしても、そこから
「四」という形になるのは、なんで?! って、
いつの日か思ったこともございまして。
ならば、せっかくの機会だと考えながら、
【四】という漢字について、また、いつものごとし、
白川静先生の『常用字解[第二版]』にて、
その由来等をひもといてまいりたい。
‥‥と、この【四】の頁をひらいてみて
いきなり目に飛び込んできたのはね、
今回のnoteのトップ画像での甲骨文字の形なのでして。
つまり、【四】という形は
「一」「二」「三」と同様で、
線が4つ引かれた形がもととされていた。
そしてそこから、文字の解説を見てみると、
この【四】の甲骨文字の形とは、数を数える用具の
算木を四本重ねた形、とのことでして、
やはり! なるほどぉ!! とぞんじました。
しかし、算木を重ねる線が不正確なことがあるので、
「よつ」という意味からの形ではなくって、
「し」という音による表示に変えたのだろう、
と、白川先生はおっしゃいます。
また、【四】とは、
【呬(口気をもらす)】という字の音符である
「四」からとったもので、つまり、
「口を開いて笑う形」とのことで、、、
そう言われてみれば、
金文の形をながめると、なんだか、
人が笑っているかのようにも、
見えてくる気もしてくる、かな?
ともすれば、ぼくのなかの
【四】という漢字のイメージもね、
ちょっと、かなり、変わってくるー。
そんな「ししし」と笑う、と言えば、
アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」のオープニング曲
『ワイワイワールド』のね、
「イッシシシ」という歌を思い出すなあ〜。
それゆけっ イッシシシ おたのしみ!!!!
ちなみに【五】の字はね、同じく
白川先生の『常用字解』によれば、
木を斜めに交叉させて作った器物の
二重の蓋の形、とのことでして。
この二重の蓋を、神への祈りの文である
祝詞を入れる器(さい)の上に置いた形が
【吾】であり、固く蓋をして祈りの効果を守るので
【吾】とは「まもる、ふせぐ」の意味となるらしい。
【五】ってば、
なんだか、すごい。
とは言いつつ、ぼくの頭のなかでは
さっき申した「アラレちゃん」の歌がさ、
もうずっと流れてきてしまっていて、
そのメロディーが、頭から離れない〜!
みんな あつまれ ペンギンむらに
どんな ことが おこるかな
令和5年6月20日