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まるでちがう世界の物事が言われているようで。
一昨日のブログの中でね、美術館にて
展覧会及びアート作品を鑑賞することは、
ここで、どんな、たのしい、かつ
おもしろいものを観られるんだろう?!
と思うことであり、とは言えども、その
「たのしい」や「おもしろい」とは、たとえば、
漫才やコントのお笑いを見て笑う、とか、
漫画を見てたのしい、おもしろい、とか、
そういうのともちょっとちがう気がする、
と申したですが。
このことと関連させながら、
あらためて考えてみると、ぼくはこの
「おもしろい」とはどういうことなのか?
ってゆうのが、よくわからない気もしている。
おもしろいものを見て、
おもしろいことを聞いて、
おもしろい! って思うことは、
もちろんあるけれども、でも、そういうような
「おもしろい」とは言っても、そこには
いろいろな種類があるだろうし、ならば、
一言で定義できるものでもないやもしらない。
先日のブログでは、ほぼ日刊イトイ新聞にて
昨日連載終了いたしました、
NON STYLEの石田明さんと糸井重里さんとの対談
『NON STYLE石田明さんと、「お笑い」の話を。』
を読みながら思ったことをしるしました。
昨日までの連載対談、ずっとおもしろくって、
毎日の更新がたのしみだったなあ〜。
とは言ってみても、ぼくはね、
ここ数年、あんまり
「お笑い」を見ていない。
「M-1」は毎年観ていて、昨年も
とってもおもしろかったと存じあげますが、
それ以外のお笑いのこと、つまり、漫才やコントや
お笑い芸人さんが登場されるテレビ番組となると、
もう、あんまり見ていなくって。
なぜかと申しますと、一緒に暮らしている
ぼくの母が、お笑い番組を見なくなったから、
なのだと思っているの。つまりはさ、
あるころまでは、母とも一緒になって
「M-1」観ていたですが、
いつごろからかさだかでないけれど、
だんだん、母が「M-1」の漫才を
おもしろくない、と思うようになってきた。
その理由についてぼくなりに考えるとすると、
「団塊の世代」の年齢である母が観て、
おもしろい! って思うような漫才では、
なくなってきたやもしらない、と申しますか。
たとえば、ぼくと母と一緒にテレビで
漫才のネタを観るとき、あるころから、
ぼくが母へと、その漫才について
解説をし始めたときがあった。
たとえば、その漫才で登場することばで
母がわからないと感じたり、もしくは、
母のわからなそうなことばが登場してきたら、
このことばは、
こういうことばでね、とか、
このことばは、
⚪︎⚪︎という作品に登場することばでね、とか。
つまり、母の住む世界とは、まるで
ちがう世界の物事が言われているようで。
それ以来、ぼくがひとりで
漫才やコント等の「お笑い」を観たとしても、
これは、お母さんが見たら
ぜんぜんわからないんだろうなあ、
ってゆうふうにも想ってしまって。
ぼく自身も、そのようなネタを観ると
さみしくて、かつ、つらくも
なってくるようにも感じられてきた。
つまりは、昨今の「お笑い」が、
ぼくの母のような人には、
向けられなくなってしまった、というか、
もしくは、ぼくの母のような人のための
「お笑い」ではなくなってきたやもしらない。
このようなことについて、
上で申しあげましたほぼ日刊イトイ新聞連載での
NON STYLE石田さんと糸井さんとの対談の中で、
石田さんが、、
石田
また最近、お笑いというものが
ちょっと「ブーム」というか。
糸井
そうですね。
石田
その「お笑いがブーム」って、
昔はもっと表でブームやったんです。
けど、いま、裏でブーム。
「お笑いファン」というカテゴリーでブーム。
まあ言うと、ちょっとコアファンみたいな。
糸井
アニメファンとかに近い。
石田
そうなんですよ。
だから、普通の多くの人たちを置いて、
その中だけでウケてしまう恐怖があって。
これが怖いんです。危険なんですよ。
‥‥とおっしゃっていて、ともすると、
ぼくの母はそのブームの場所へと
入れなくなってしまった、とも言える気もするし、
もしかしたら、ぼく自身だってもいずれ
その場所から弾き出されてしまってゆくやもしらない、
みたいなことも考えたりもする。。。
そう思うとすると、やっぱり、
「おもしろい」って、どういうことなのか?!
というのが、ぼくにはよくわからない、
とも思えてくるですが。
このことはさ、おそらく、すぐには
答えが出ないかもしれないけれども、
じぶんなりには、考えてみたい、
って思っているのよね。
今回のブログではね、キーボードで
「お笑い」という語句を打つときに、何度か
タイプミスによって途中で「na」が入っちゃって、
「終わらない」と出てきてしまって。
でも、なんだか、そう鑑みると、
「お笑い」とは、
「終わらない」ものやもしらない、
というふうに思われる〜。
笑いたい!!!
令和7年2月21日