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土地を完全に所有すること。

ぼくが今住んでいる土地は、かつて、ぼくの父が
ぼくの母と結婚する前のころ購入していて、
その土地に、ぼくが小学五年生のときに家を新築、
小六でこの地へと引っ越して来た。
大学は別の県だったので、
そのころは家を出ていたけれども、
大学卒業後、また、地元へと戻って来て、
以来、この土地及び建物で暮らしている。

四年前、父が亡くなったときには
一緒に住む母と相続手続きをしまして、
結婚していないぼくは、現在もなお、
母とこの家で住んでいる。

結婚していない、及び、
母と住んでいる、ってゆうのは
今回のブログでは関係なくって、
このごろなんだか考えているのはね、
「土地を所有する」って、
いつごろから始まったことなのかなあ? 

農業が始まったときからなのか、
牧畜が始まったときからなのか、
むらが形成したときからなのか、
国家が生まれたときからなのか、
法律が生まれたときからなのか、
墾田永年私財法が制定されたときからなのか。

最初はさ、つまり、宇宙ができて
地球ができて、陸地ができて、
現生人類が生まれたころには、
ある人がある土地を所有する、
というのは無かったと思われる。
いや、知らないけど。見てないし。
でも、今では、日本では
おそらくほぼすべての土地が、
誰かによって所有されている。
そういうようなことって、ドラえもんの
映画の中で言われていたと思うけれども。
(ドラえもんが、のび太に対して
「地球には余っている土地なんかひとつもない。」
とのように諭していた。/『のび太のねじ巻き都市冒険記』より)
日本国外の国々のことはぼくはぜんぜん存じないですが、
現代文明において、土地を所有することは
ある意味ではふつうの状況なのだと思われる。

とは言えども、人間が
その土地を所有していても、たとえば、庭には
野良のねこさんたちが入って来たり、
虫たちが巣を作ったり、
植物たちが繁茂したりもする。
というふうに思うとすると、人間は
土地を完全に所有できる、
みたいなわけにはゆかないやもしらないか。

でも、人間が暮らしている
この社会のルールとしては、
人間は土地を所有する。
土地の所有者の許可や同意なく、その
土地の中へ立ち入ったとすれば、
罪に問われるやもしらないし、はたまた、
土地の所有者は固定資産税などを支払う義務を負う。
そう記してみて今ふと思ったのはね、
土地の所有とは、当初、
税金を徴収するための方策として、
為政者が考え出したことなんだろうか?

土地と土地の境界線だけでなく、
国家と国家の境界線である国境もまた、
土地を所有する考え方によって発生した
概念であると言えるともすれば、
相手の国境を踏み入る侵略や侵攻、つまり、
戦争もまた、人間同士が
土地をめぐって行われる行為やもしらない。

そんなことをね、ぼくは今、この
土地の建物の部屋の中で考えている。
そのことを、ねこさんたちは
どう思われるのでしょう?????

令和6年10月20日