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『小学校』を観ながら。(日本人と協調性と諸刃の剣と)

市内の映画館にて、山崎エマさん監督映画作品
『小学校 〜それは小さな社会〜』を観てまいりました。
この映画は東京都世田谷区の公立小学校にて、とくに
一年生及び六年生の児童の一年間に密着した
ドキュメンタリー作品なのですが。
先日、映画館で予告編が流れていて、
観てみたいなあ! と思い、このたび
映画を観ながら、そして、観終わってから
じぶんのなかでいろいろ考えていて、
うまくまとまらないやもしれないですが、
ブログでその考えごとを記してみたいです。

まずはね、ぼくは現在42歳で、
小学一年生のときは36年前、
小学六年生のときは30年前で、
さらにまた、ぼくは
小学六年四月のときに転校しているので、
ふたつの公立小学校に通ったのですが。
今回、この映画で観た小学校は
ぼくの通っていた小学校とは、
どこかちがっている、けれど、
どこがちがっているのか、
というのはよくわからない、かつ、
似ているところ、及び、同じところも
あるとも思われるけど、でも、
どこがどう同じかどうかもよくわからない。
(もう何十年前のことで、ぼく自身、
忘れているところもたくさんあるやもしらない。)
それは、つまり、
地域的なことなのか、
時代的なことなのか、なおかつ、
その密着の一年間が「2021年4月〜」という
コロナ下だったことに起因しているのか、
というのも、わからないな。

ぼくは現在、パートタイマーで
小学生及び中学生の生徒さんを教える
学習塾講師として勤めていて。
なので、日々、
「教育」とは何か? というのは、
考えてはいるけれど、でも、じつはいまだに
その確たる答えはわかっていない。。。

この映画を監督なされた山崎エマさんは、
イギリス人の父と日本人の母を持ち、
大阪の公立小学校を卒業後、中高は
インターナショナル・スクールに通い、
アメリカの大学へと進学された、とのことなのですが。
映画の公式サイトの「Introduction」では、
【6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、
 12歳になる頃には、日本の子どもは
 “日本人”になっている。すなわちそれは、
 小学校が鍵になっているのではないか】
とも書かれていて、つまり、日本人を
「日本人」としてたらしめているのは、
山崎さんのおっしゃる
「小学校」の教育にあるのかもしれない。

世界的に見るならば、
日本の小学校は、いろいろ
独特なところもあるやもしらない。
ぼくは、日本の、ぼく自身の通った
小学校しか知らないけれども。

ぼくとしては、小学校は
けっこうたのしかった印象もあるし、
いやだったことももちろんあったけど、
この映画であらためて見れば、小学校教育について
あまりよいイメージを抱けなかったとも感じられる。
教育に関して、とくに
批判をしたいわけじゃあないですが、
日本の小学校教育が、格別に
素晴らしいものなのかどうか?!
というのはぼくにはわからない、と思える。

映画の予告編の中でもございましたが、
大学の教授をまねき、小学校の先生方へと
講演をされる場面で、講演のお話として
【日本の集団性の強さ、協調性の高さは、
 世界の真似たいことのひとつではありますけど、
 これは、じつは、諸刃の剣であることを
 よく知っておく必要があります。】
とおっしゃっていたことばがとっても印象的でした。

映画のシーンでも多く見られたと存じますが、
日本の小学校では、とくに
集団性及び協調性を学ぶと思うけれど、
それができなければ、
その児童は、だめ、ということにもなる。
おそらく、そのような学校の雰囲気に
馴染まない子供もおられるだろうし、
また、このことは、いわば
「聞き分けの良い人」が素晴らしい、
というふうにも解釈できるような気もする。
そう考えれば、そのような教育も
よくも、わるくも、なのかもしれない。

とは言えども、ぼくには、
どうすればよいのか? みたいな、
代替案も持ってないけれども。

ぼくが思うのは、
「完璧な教育」なんてあり得ない、
と考えている。つまり、
どんな教育を行なったとしても、
よい面もあれば、
わるい面もあるだろうし、そもそも
いろいろな人がいるのだから、その
全員に対して最高の教育を行う、
というのはなかなかできがたい。
かと言いつつ、でも、
なんの教育もしない、というわけにもゆかないから。
ならば、すでにあるものを
なんとか駆使しながら、よくも、わるくも、
やってゆくほかないと思われる。

そう考えると、学校の先生方は
とても大変なのだろうと思うし、そして、
すごいなあと存じております。

あともうすこしだけ、
映画の感想及び考えることはあるのですが、
文章もけっこう長くなってきているので、
このつづきは次回ブログにて申しあげます。

「協調性」のことについて考えていたら、
安室奈美恵さんの1995年リリースシングル曲
『Chase the Chance』での
【教えこまれた協調性
 イイ子はイイ子にしかなれないよ】
という歌詞を思い出していた〜。

もう どうしょうもない ビンビンきてる
ジャスト チェイス・ザ・チャンス♪

令和6年12月21日