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岡本太郎展に行ったらお言葉がぐっさり刺さった

 わたしは名古屋造形大の卒展が見たかった。父は岡本太郎展を見たかった。
 はからずも開催場所がピンポイントで一致したので一緒に行くことにして、タローマンの展示を先に見てから岡本太郎展に行った。
 パワフルな作品だとは分かっているから作品からエネルギー貰おうくらいのつもりで見に行った。
 会場は比較的撮影可能で、みんな賑やかに感想を口にしたりしているような、美術館で作品を見るというよりお祭りのような雰囲気。
 ただ、わたし自身のエネルギーがよほど不足しているのか、これと言ってどれかすごく作品に惹かれて何度も同じ作品を見に遡るという感じにはならなかった。はずだった。
 ところが、彼が遺した言葉を力強く太いゴシック体で壁などに貼った部屋に入って、言葉のひとつひとつを見ているうちに込み上げてしまい気づけば視界がぐしょぐしょになっていた。
 これはマズいと逃げるように次の展示のエリアに逃げた。出口まで行った。遡ってまた言葉の部屋に戻った。やっぱり駄目だ。泣いてしまう。
 とくにぐっさり刺さったのは「人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ。」だった。
 自称レベルとはいえ一応は創作者だ。それもこのnote含め気晴らしの短文や短歌は書けるのに本当に書きたいお話が一文字も書けなくなって八方塞がりのスランプ中の創作者。だから、人前なのにべしょべしょ泣くくらい奥深くまで刺さってしまった。
 図録ではなく名言集的な本を買った。今必要なのは間違いなくそちらだった。
 それから造形大の卒展見て帰って買った名言集を読んでいたら心臓が痛くなった。受け止めきれなくて体調を崩すくらいパワフル。行ってよかった。

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HCCMONO/新棚のい
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