訪問保育に特化した防災マニュアルを作りたい

きっかけは

3月に開催した防災についての勉強会。

日本でもベビーシッターを特別のものではなく社会のインフラとして日常的に使う動きになってきて、少しずつ子育て家庭をサポートする動きが社会全体として良い流れにある中で、危機感を感じていることがありました。

保育園や小学校で災害に合ったら、ということを想定した防災マニュアルや避難訓練はあっても訪問保育に特化したものがなく、個人に対応がまかされているという実情です。

そこで、東日本大震災から10年にあたる3月に、
協会で勉強会を企画し、意識と知識を身につけようという事になりました。

2人からスタートした防災ミーティング

せっかく学んだここでの知識と意識を、参加した人だけのものにするのはもったいない。

むしろ、災害大国で生きるものとして、日本中の保育者さんと共有し他方がいいんじゃないか。

そのためにはどうしたらよいのだろう。
どんな方法、どんなやり方があったらよいのだろう。

命を預かるものとして、訪問保育者の私たちに必要なことは何だろう。

同じ想いと危機感を抱いた2人で、そんなことをオンラインで話し始めたところから、防災マニュアルの作成に踏み出すこととなりました。

まずは協会のメンバー2人で、パワポに書き出してみることに。
・危機管理としてわかっていた方が良い事
・災害の種類
・日頃不安に感じていること
・ご依頼して下さるご家庭と確認しておいた方が良い事
・ご家庭と防災についてのルールを決める時に出来る限り負担に感じてもらわないようにするには

こういったことをまずはざっくりと分担して書き出してみました。

しかし、書けば書くほど、考えれば考えるほど悩むことが増えていき…。

そりゃそうです。
だって、統一ルールのない個別の訪問保育ですから。
だからマニュアル化が難しく、放置されているわけで…。

そしてマニュアルがあっても、そこから訪問保育者とご依頼先のご家庭が、自分自身の防災の意識と方法に落とし込めるようにするにはどうしたらよいか、そして落とし込んだうえで、どうしたら意識ややり方の違う個々が一緒の方向を向いて防災を実行することができるのか、この大きな壁にぶつかってしまったのです。

監修にあの方が!

ここから先は専門家に監修に入ってほしい、
入っていただけるなら、保育のことも防災のことも、
子育て家庭の実情も理解して下さっているあの方にお願いできないだろうか!

と願いながら、思い切って連絡をすることに。

そうです、ここに書いたという事は、そうなんです。

2人から始まった防災ミーティングに、大変心強いあの方が監修として参加して下さることになったんです!

イラスト担当も決まった!

そこから一気に内容を詰めることができ、実際に出来上がったものを皆さんにお渡しするにはどんな方法が良いか、というところまで現在進行しています。

持ち運びやすく、読みやすく、理解しやすく、保護者の方ともすり合わせしやすいようにチェックリストや質問の項目なんかも入った冊子と、PDF、動画が良いんじゃないか、でもせっかく作っても文章だけでは読んでもらえないよね、

デザインやイラストはどうしよう!?という新たな問題が。

マニュアルとか本とか形にするのって本当に大変(´;ω;`)

「どうしよう、誰も絵が描けない…」

あっ!!!

いたんです、思いっきり身近にいたんです!
イラスト描いたりやデザインが出来る仲間が!!

しかも同じ訪問保育者なので私たちが伝えたいことを完璧に汲み取ってくれる。

イラストも実際に描いたものを見せてもらったら想像の100倍くらい良すぎて、冊子の全部を彼にゆだねることとなりました。

現在の進捗

今は完成に向けて内容を詰めながら、本にするために予算とにらめっこしながら(いや、オブラートに包んだけど、本気で頭を抱えながら)ページ数やデザインの細かいところなども会議中。

売り上げをたてる、というより、それよりもまずは今の日本でこれからの未来に向けてベビーシッターをより安心安全に使えるようにするために、そして訪問保育者さんもリスクを回避しながら自身と子どもの命を守れるようにこの防災マニュアルを作りたい、という想いから出発しているので、できるだけ予算は抑えて少しでもたくさん人に手に取ってほしいと切実に思っているのです。

ただ、どうしても予算はかかるところはかかる。

そこのバランスというか、やり方をどうしたらよいかな、というところもミーティングで話しながら、防災マニュアルは自信をもってお届けできるくらい良いものになっています!

近々プレスリリースも打つ予定。

完成した際にはぜひお手にとっていただき、
皆さんの保育にお役立ていただければ幸いです。

そして、もしこの防災マニュアル作成の応援をしていただけるという方、共感してくださるかたがおりましたら、ぜひサポートをお願いいたします。

いただいたサポート費は、訪問保育のインフラ化と、勉強会等の活動費に使わせていただきます。よろしければサポートをお願いします。