ミュージカル「くまのプーさん」感想
私はくまのプーさんが大好きで……と言うより、クリストファーロビンとプーのやりとりが大好きで、クリストファーロビンが「プーのおばかさん」って言うシーンがめちゃくちゃ好きなんです。そんな作品が、ミュージカル!?公式サイトの作りやチケットの販売の仕方からあからさまにお子様向けの雰囲気を感じましたが、そんなことは知らねえ!大人なんだから見たいもの見るんだよ!の精神で行きました。
結果、私が見た席からは面白く観れたよ~!すごかったよ~!という感想です。結構前に見に行ったので記憶で書いてます。うろ覚えのところがあるかも。
■ 観たやつ
2024年4月27日(日)の17時回観てきました。時間はちょっとうろ覚え。場所は日本橋三井ホールでした。VIB席、S席、A席があり、私はA席で視聴。
併設ショップ
舞台とは別に、入場前にくまのプーさん限定ショップがありました。これは各地にありそう。各種グッズを取り揃えているわけではないので品ぞろえが若干寂しかったですが、雰囲気は楽しくて良かったです。
入口のお尻
劇場に入る前にプーのお尻がドンとあります。ウーン、かわいいですね。
■ 上演時間
休憩時間も無く上演時間も短かかったです。たしか約1時間くらい……かな?本作のチケット代はかなり安く、VIB席が9500円、S席が5500円、A席が3500円なので上演時間の短さには何の不満もありませんでした。
高い席の客が可哀想すぎた
配置的に恐らくVIB席だと思うのですが、VIB席は座席前方を確約されているだけでなくプーたちと写真が撮れる、いわば「僕と握手券」のようなものようでした。子供ならワクワクしそうですよね。
しかし実際の舞台である日本橋三井ホールでは、VIB席が平面に傾斜がついてない椅子が置かれて舞台が一切見えてなさそうでした。イメージ的には音楽ライブのアリーナ席です。身長が低い子供も多く、子供もいるなら大人ももちろんいます。子供の前の席が大人なことももちろんあるんです。客はどうしようもないですよね、だって割り振られている席なんだから。子供は期待して行っただろうに、ほぼ何も見えない舞台を聞くだけで、本当に可哀想でした。
後々公式サイトを覗いてみると恐らくVIB席と思われる列の振り替え招待の記載があったので、該当される方は問い合わせてみると良いかもしれません。
■ ぬいぐるみを使ったミュージカル
話を戻しましょう。本作のすばらしさを語りたいと思います。私は舞台を見るまでほぼ情報を仕入れられなかったので、ノー知識で観に行ってます。公式サイト上で見れる海外の上演写真を数枚見た程度。どうやら、プーのミュージカルで等身大っぽいぬいぐるみを黒子には見えない黒子が動かしてるようです。実際見てみたら……めちゃくちゃ良かったんですよ!
ぬいぐるみを操る人が声も当ててる
これがものすごい。あのですね、最初のプーの第一声を聞いて思ったことが「あれ?旧作のプーの吹き替えに似せた声優さんを探して録音してるのかな」です。違うんです。ぬいぐるみを操ってる人が声を当てているんです!
私がわかる範囲だと、プーは一人、オウルとイーヨゥとラビットが兼任、ピグレットとルーが兼任、ティガーが一人、カンガが一人、クリストファーロビンは子役がそのまま登場って感じでした。
黒子としてはめちゃくちゃ目立ちますが、慣れると結構スルーできます。何より人形を扱うのがうまい人が多い!公式ムービーがあったのでそちらを引用しておきます。
アニメの吹き替えに寄せる力がすごい
もうアニメのプーの声優さんは変わってしまいましたが、昔のプーの声色に寄せてくれた演者の方がすごくて!ティガーもあのティガーをさらに若々しくした感じで!イーヨゥもカンガもオウルもラビットも、ほぼ全員良かったんですよ!ピグレット以外……。
ピグレットの解釈違いと新たな解釈に板挟みになる
ピグレットはおっさんの声だからキモカワ的になると思ってるのですが、本作だとかわいい声の女性が演じてるんです。解釈違いと言いたいけれど、しかしそもそもおっさんの声を当てた最初のディズニーアニメから結構異色なのでは!?本来はかわいい声なのでは!?と悩み、板挟みになりました。この人が演じたルーの声はそこまで違和感なかったんだけどなぁ。
最後まで見ても受け入れられるか否か結論は出ませんでした。難しいね。
ミュージカル
アニメで使われているティガーの歌(「俺様は最強、世界一の虎」から始まる歌)以外にもオリジナルと思われる曲がいっぱいありました。くまのプーさんらしく優しくて可愛い曲で良いものだった!
■ 内容
ここからはネタバレです。とは言ってもプーの話は本来とても短く、アニメを参考にするならばほぼやりつくされたネタと言ってもいいでしょう。いつものごとく、プーがはちみつを取るために洞穴から抜け出せなかったり、風が強い日があったり、イーヨゥの家が壊れたり、ティガーが元気よくジャンプしたり。
私もそう思っていました。クリストファーロビンが出てくるまでは!
これはその後の物語
くまのプーさん本編では「プーと仲間たちが100エーカーの森で暮らし、クリストファーロビンと仲良く遊んでいたけれど、クリストファーロビンは学校に行くことになってしまった。それでも離れてもずっと一緒だとプーとクリストファーロビンは約束し合う」話です。
本作では最後の最後でクリストファーロビンが出てくるのですが、プーが「久しぶりだね」と言い、クリストファーロビンが「学校に行ってきただけだよ」と言う。まさかの学校に行った後の時間軸!?クリストファーロビンの学校って寄宿学校じゃなかった!?
つ、つまり寄宿学校に行っていても実家に戻ってきて100エーカーの森で遊んでるってことか~~!最高~~~!最高のアンサ~~!!
公式のめちゃくちゃ可愛いベストショットも貼っておきます。はあ~~~可愛い。
上演後の撮影タイム
最高のアンサーに感動してる中、撮影タイムがやってきました。ありがてえ~!
うーん、やっぱこう見ると前方の座席がひどいな……。
でも舞台の内容はめちゃくちゃ良いものでした。
■ まとめ(ネタバレなし)
くまのプーさんで人形劇+ミュージカルという面白い組み合わせの舞台で大満足でした。演出も良し、ストーリーも良し、演技も良し。プーとクリストファーロビンのやり取りが好きな私としても満足!
若干問題は発生していましたが、そこは問題に対応したらしいので今は大丈夫だと思いたい。かなり安くて気軽に観れるのでおすすめです!