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宝塚「白夜の誓い」感想

 タイトルには「白夜の誓い」のみ記載していますが、実際は2本立てです。正式な名称は「白夜の誓い―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―」と「PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―」。2015年1月6日(水)18:30回を見てきました。二本立てでしたので、今回は話が短いのかな?と思ったらそうでもありませんでした。

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2014/gustav/index.html

■ 上演時間

 構成が下記のようになっています。

一幕 18:30~20:10
休憩 20:10~20:40
二幕 20:40~21:35

 この一幕が終わった後にようやく気付きました。宝塚ってミュージカル&ショーの二本立てがデフォルトなんだ!と。
恐らく、ミュージカルが長くなる場合はミュージカルを中断して休憩を挟み、ミュージカルの演目が終了したら続けてショーになるパターンと、上記のような演目とショーとで幕が分かれるパターンがあるのでしょう。宝塚2回目でようやく気付きました。そういえば以前見た宝塚の記事でショーがどうとか言っていたような……。
前回エリザベートを観に行った時もショーがありましたが、てっきり派手なエンディングが始まったなぁとばかり思っていました。あれはショーだったのか……。



■ 衣装が良い

 衣装はいつも通り綺麗だと思います。この作品は別の国の女性が何人か出てくるのですが、国や身分ごとに全く異なった雰囲気のドレスを身にまとっているのはさすがだなぁと感心しました。


■ 歌が綺麗

 エリザベートほど印象に残る歌はなかったのですが、導入部分の歌はとても綺麗でした。ゴスペルみたいな感じと言ったらいいのかな。女性の高音パートが綺麗に導入部分にハマってて素敵でした。





~~~~ネタバレするよ~~~~







■ ストーリー

 二人の幼い少年、スウェーデン国王子グスタフと幼なじみのアンカーストレムが国を守る英雄のお伽話を聞き、「僕もそんな立派な人になりたい」という夢を語るところから物語は始まります。
 そして時は流れ、青年となったグスタフが他国に留学中、国王崩御の知らせを受け取り帰国します。しかし帰国し政治に取り掛かるも大臣たちの差し金により政略結婚をさせられ、国王としての立場が弱くなってしまいます。そんな中、とあるきっかけにより二重課税という犯罪を犯していた大臣たちの証拠を掴み、罷免する。そして戦をしていた国との戦いの指揮を自ら取ることにし、見事勝利を収めます。
 勝利を持ち帰り、大臣を罷免したことによって自らが取りたかった政策(文化的な建築事業)を進めるが、その事で幼なじみ兼現在では国王の右腕と称されるアンカーストレムと対立します。この出来事のせいでアンカーストレムはグスタフから遠ざけられ、以前グスタフに罷免された大臣達に暗殺計画を持ちかけられます。
 グスタフが進めていた建築事業が完成後にパーティーを開催したが、そのパーティーでアンカーストレムはグスタフを刺す。息も絶え絶えなグスタフが幼いころの夢を覚えているか問い、それを思い出したアンカーストレムが刺殺した事を(恐らく)後悔し、グスタフは死亡し、完。

 このお話には一応恋愛要素もありますが、かなりどうでもいい扱いなので全部省いています。
この話は、なんというか、うーんまあぶっちゃけつまんなかったな!話が純粋に面白いか面白くなかったかは、まあ人によってそれぞれでしょう。私は面白くなかったけど。

 話の面白さは重要ですが、演出によってかなり変わってくると思うんですよね。その期待していた「演出」、これがつまらなかったです。
エリザベートを見ていた時は新鮮に見えましたが、エリザベートと演出方法がかなり似てる、というか細かいところが違うだけでほぼ一緒です。場面転換のさせ方、人物の入退場のさせ方、パーティーの見せ方。大道具までエリザベートで見たものと似ている。というか、エリザベートの方が演出の方が綺麗だった印象があるかなぁ。初めて観た宝塚演目という贔屓目のせいなのかもしれませんが。
 でも、たった2回同じ劇団のものを観ただけなのに、「どこかで観たことがある」と感じさせてしまうのは致命的だと思います。今後はよっぽど興味ある演目じゃない限り、宝塚はもう観ないだろうな。



■ ショーについて

 1回目(エリザベート)を観た時は「豪華なエンディングだなぁ」くらいにしか思ってませんでしたが、ショーとなると話は別です。
このショーは「不死鳥」をモチーフにしているのですが、やっぱりエリザベートを見た時とほぼ同じにしか見えない……。代わり映えがしませんでした。

 あ、でも、楽しいと思えたのがひとつありました!
実はこのショーでは小芝居が繰り広げられます。「不死鳥」というモチーフでダンス&小芝居がたくさん繰り広げられる、という感じです。その小芝居のうちのひとつ、怪盗の話がすごく面白かった!

 怪盗が厳重に警護されているフェニックスの像を盗むため、神父、宝石商、オカマなシェフ、お爺ちゃんな伯爵(男爵?)、刑事、妖艶な美女に変身して盗む、警察側は守るの大攻防!

これはとても楽しかった!歌も可愛く、出演している人物もシュールな感じで、思わずクスッと笑ってしまいます。とても気軽に見れました。結局盗めたのか盗めなかったのか分からずギャグ調で終わるのですが、それも味があって良かったと思います。






■ まとめ(ネタバレなし)

 2作品しか観てない私が語るのはおこがましいですが、宝塚はやはり人気作が面白いのだろうなと思います。エリザベートはシナリオ置いてけぼり感あったけど面白かったしなぁ、キャラが可愛くて。
 もしこれから観に行こうと思ってる方はネットで人気作を調べたほうが良いのかもしれません。シナリオが自分に合うか否かはかなり重要です。ただ、人気作はチケット戦争が半端無いと思うので、チケットを手にするため是非頑張ってください。

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