ミュージカル「少女革命ウテナ〜深く綻ぶ黒薔薇の〜」感想
ウテナのミュージカル2作目です。1作目を配信で見たので、続けて二作目も見てみました。2作目も楽しかったぞっていう感想です。
1作目の感想はこちらから。
■ 視聴媒体
上記でも書いた通り、1作目同様配信サイトから見ました。
全5話となっていますが、これはチャプターで分けられているというだけです。1作目のチャプターは、お前こんなところで分けるとかふざけるなと言いたいような切り方をしていましたが、今作ではちゃんと雰囲気を察してきりの良いところで区切ってくれています。よかったよかった。
■ あらすじ
1作目の続編、黒薔薇会編です。2作目のお話なので前作の感想で紹介した人については省略します。
御影草時(今回の悪役)が色々な人にちょっかいをかけてウテナと戦わせるよう誘導し、アンシーを殺して薔薇の花嫁っていう称号を奪い取ってやろうぜ!なお話です。
■ ウテナの話が分かりやすい
1作目の感想でも言いましたが、ウテナの!話が!わかりやすーい!!
アニメを見ていた当時の私はこの辺りからウテナについていけてなかった気がします。いやキャラクターそれぞれの心の動きとかはね、よく伝わってきます。けど、この黒薔薇会編で一番よくわかんなかったのはアンシーです。
当時の記憶を頑張って思い返したところ、「ええとつまり、同じ人……?いや別人……??いやこれはミスリードかもしれない」みたいな、見ていても自分の感じた印象に自信が持てずによくわからず次のお話に進んでしまいそのままスルーする、という流れでした。そしてミュージカルウテナを見る時はこの辺りのことを完全に忘れてました。つまり初見同然というわけです。
その私が!!見ていて!!普通に理解出来た!!わかりやすい!!!!
今作のお話のまとめ方は群像劇寄りになってます。アニメ本編もそうですが、それぞれがそれぞれのエピソードで主役というか、脇役が中心となるエピソードが多いです。そして重要なシーンは回想として何度も繰り返してくれる。回想以外にも「ここが大事ですよ!」と分かりやすく主張してくれる。つまりここは……こういうことか!!という理解に至る道筋を示してくれている!!最高ですよ!!!
■ 女の子たちの歌がうまい
前作も主張しましたが今作も主張したい。女の子たちの歌がうまい……!!
歌のうまさもそうなんですが、「キャラとして歌っていて、かつ歌がうまい」のが良いところですね。
■ キャラに寄せた演技が凄まじい
これも前回主張しましたが、まあ今回黒薔薇会編なわけで、つまりやっべえキャラたちが追加されるわけで、その子達の寄せ方が凄まじかったので併せて紹介します。
・アンシー(山内優花さん)
前回同様すごい。次も絶対にアンシーやってほしい。
・ 七実様(鈴木亜里紗さん)
こちらも前回同様すごい。今回は戦闘パートなしでカウベル回(ギャグ回)の追加でした。カウベルもいいけど、楽しかったけど、戦闘パートも見たかったな~~~!!!シリアスな七実様も欲しかった。七実様が七実様すぎてもっと活躍してほしいと思ってしまいました。
・ 高槻枝織(朝倉ふゆなさん)
えっっっっっ声色寄せすぎ、えっっっっっ!?!?
いやほんとに声優さん召喚したんか?ってくらい寄せてきて、なおかつ演技の解釈もそのままで、あの少女らしさと可愛さと気持ち悪さと怖さを兼ね備えてて天才か?って思いました。樹璃さんの追い詰め方がまさに枝織。
■ 演出について
今回特に変わったのが影絵の演出でしょうか。なんというか、前回で成功した分予算が上がったのかなと察せられる感じです。見てるこちらとしては嬉しいです!よかったよかった!!
2作目が初見の人も安心、ちゃんと作中で前回のあらすじっぽいことも入れてくれるので(ただ途中途中で入るので、時系列にちょっと混乱するかも)今作からでも見れます!個人的には1作目から見るのがおすすめ!
■ その他
黒薔薇会編の話ではアニメだと冬芽様は引きこもり期間になってましたが、そのせいでミュージカルでは冬芽様がリストラになってるのが面白かったです。冬芽様の存在感が消えてしまった。
あと若葉と西園寺の同棲生活(?)のところ、若葉の歌がうますぎるせいで若葉がディズニープリンセスに見えてきて笑ってしまいました。
御影が期待通り気持ち悪い感じに演じてくれたりとか、馬宮が身長高めの人なのに儚げに見えて良い感じだったりとか、魅力は尽きません。
■ まとめ
1作目に続いて今作も楽しかったです!!脚本・演出の吉谷さん、ウテナに関わってくれて本当にありがとう!!!その調子で私にウテナを理解させてください!!特に次のお話を!!!ぜひ!!!
1作目同様オススメなので、興味ある人はぜひ見てみてくださいね!