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映画「1925年オペラ座の怪人(サイレント)」感想
かの有名なオペラ座の怪人、これが初の映像化作品のようなので観てみました。いままで色々オペラ座の怪人を見てきましたが、本作が一番忠実かな~。異なるところももちろんありますが。ちなみにこの感想は「この映画、微妙だったな!」という感想です。
■ 視聴媒体
Amazon Prime Videoで見ました。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08YDKD7N3/ref=atv_dp_share_cu_r
■ サイレント映画とは
本作はサイレント映画となっており、映像→セリフ字幕→映像……と繰り返す映画になってます。クラシック音楽はBGMとして一応入ってますが、セリフや演出に合わせた音というのがないのがサイレント映画のようです。セリフも極端に削られており、あんまり盛り上がらなかったので残念。ただ喋らないことで演技を大げさにしており、それがコミカルな動作で面白かったです。
■ 原作との違い
今まで見てきた中で一番原作に近いのですが、原作のペルシア人が秘密警察ルドゥ警部になっていたり、ルドゥ警部はエリックの裏事情を全く知らなかったり、エリックはなぜか黒魔術が得意になっています。建築家能力は無し。
そしてエンディングがかなり違います。クリスティーヌを馬車で攫った後に民衆から追いかけられて捕まり集団で殴られ川に投げ込まれて終わりです。う、うわあ……。
でもこの部分以外は大体一緒なので、原作の小説を読むのが面倒な人は本作を見ると良いかも。
■ 原作に忠実な箇所は多い
大体一緒なのですが、細かいニュアンスが一緒なことが多くて面白いです。エリックの醜さとか、エリックが跪いてドレスにキスをするシーンとか、クリスティーヌが本当に恐怖を覚えてるシーンとか、もう色々。
エリックの醜さは映画の姿+口を動かなくすれば原作と一緒なのですが、無声映画で映えないのでたぶん無理だったのかな。原作を読んでると結構興味深く観れると思います。
■ まとめ
テンポが良くないし無声映画のおかげでセリフが極端に削られるから状況把握が難しいし音楽モチーフなのに場面に合った音楽流してくれないしで、面白くなかったな~!オペラ座の怪人テーマが好きで原作小説読みたくない人か、様々な解釈を見てみたい人しか薦められない。でもクソ映画!って憤るほどでもない。うーん、微妙!