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【本の紹介】妊娠中読んでよかったエッセイ3冊

私は妊娠して体調を崩してしまい、入退院を繰り返していました。
つわりに切迫早産疑いで…。

ぜんぜん妊娠、出産、そして育児に対してポジティブなイメージが抱けない時期でした。
かといって、妊娠、出産からはもう逃げられない。

私は、気晴らしにエッセイを読んでみることにしました。

その中で読んでよかったエッセイを3冊ご紹介します。


『くもをさがす』西加奈子:著

内容

著者の西加奈子さんは、カナダのバンクーバーで旦那さんと息子さんと3人暮らしをしている。
ある日、体に赤いポツポツができた著者が病院に行くと、散々なたらい回しの末に乳がんだと宣告される。

これは、著者による乳がん闘病記であり、バンクーバー生活を通して感じる日本との違いを描いたエッセイである。

感想

著者の視点がとても面白いです。
特に文化の違いについて書いているところは、こんなところを掘り下げるんだ!と驚くと同時に、たしかにモヤモヤするなぁと共感します。

私はつわりで入院していたときに1回読み、辛いのは自分だけじゃないと思えました。


『母ではなくて、親になる』山崎ナオコーラ:著


内容

子どもが欲しい。
そう思った著者である山崎ナオコーラさんは、不妊治療の末に赤ちゃんを授かる。

赤ちゃんの世話がまったく苦ではない著者による、赤ちゃんが1歳になるまでの育児エッセイ。

感想

子どもが生まれて、入院中の母子同室に悩んでいたときに読みました。

世の中には、赤ちゃんのお世話が苦にならない人がいるんだ!と驚きながら読みました。

1歳までの成長がわかるので、読んでいく中で心構えというか…めちゃくちゃ大変なのは今だけなのかもと希望が持てました。

赤ちゃんって泣くしか表現の手段がないので。
意思疎通ができないのって、なんだかんだ辛いですね(笑)


『図書室で暮らしたい』辻村深月:著


内容

辻村深月さんの日常を描いたエッセイ、辻村さんの好きなものや作品について語ったものなど…辻村深月さんの魅力がたっぷり詰まったエッセイ。

日常エッセイ内のエピソードは、小説の1場面にもなっているところがあるので、ファン必読なエッセイになっていました。

辻村さん自身の作品やキャラクターについて語ったエッセイは、どんな思いで書いていたのかが分かります。

感想

大好きな辻村深月さんのエッセイは、終始辻村さんの優しい文章で、心が癒されました。

日常のエッセイは、子育てや保育園でのエピソードもあり、これからの子育てが少し楽しみになるようなものでした。

辻村深月さんといえばドラえもん
ドラえもんについても書かれていて、なんだかほっこりしちゃいました。

エッセイって面白い

日記ともルポとも違うエッセイは、自分の考えや日常ありのままの言葉で描きつつも、読み手を意識した文章だと思います。

作家さんの書かれるエッセイは、物語のようであり、作家さんの作風が垣間見えるようなもので、個人的に好きです。

好きな作家さんの考え方や感じ方を知ったうえで作品を読むと、より作品への理解も深まるような気がします。

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