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差別ってなんだろう。やっと見えてきた気がする

私はずっと差別について考えていた。わけではありません。
しかし、自分自身の経験から、学校図書館のときは生徒に対して、今は利用者に対してフラットに接したいと思い、多様性に関するものはなるべく見るようにしています。

(それが良いか悪いかは別として…)
見ることで何かしら得られるものはあると思っています。

What's 差別?

番組を観て輪郭が見える

先日、NHKで差別って何?というテーマの番組を観ました。

確かに…差別って何?と聞かれたら、答えにくいです。

番組内で専門家の方が言われていたのは、
合理的な理由もなく、相手を貶める行為。とのこと。

この、「合理的な理由もなく」というところがポイントですねー。
例えば、よく言われる男女差別や人種差別なんて、合理的な理由なんてないですもんね。

他にも、さまざまな分野の学者さんが差別とは?について考えを述べられていましたが、その中でもある学者さんが言っていた言葉が分かりやすかったのでシェアします。

認知+感情=偏見
偏見+行動=差別

行動したり言ったりすることで差別になるというのは分かりやすいです。
思ってることや感じてることは止められないですからね。

思うことは自由ですが、それをわざわざ言うのがよくないんですよね。
番組を通して、差別とは何なのか。なんとなくですが輪郭が見えたように思います。

その番組のゲストに、バービーさんが出ていらしてて、「高齢出産をするな!」って書き込みがあったそうなんです。

私も今年第一子を出産していて、近いタイミングで妊娠されていたバービーさんに、勝手に親近感のようなものを感じていたので悲しい気持ちになりました。

私の経験

わたしも昔、差別発言をされたことがありました。
10年以上うつ病を患って、ADHDと診断を受けていることを伝えていた相手からでした。
きっと、相手には何の悪気もなかったのだと思いますが、やっぱり私は悲しい気持ちになりました。

差別って、私の場合で言えば、うつ病に対するイメージや偏見によって生まれてしまうんだなと、今回見た番組と自身の体験から実感しました。

差別はなくならないと私は思います。
でも、自分自身にも差別心があることを自覚したうえで人と接することが大事じゃないかなぁと感じています。

知らないことが差別をうむのであれば、いろんな小説やエッセイ、ノンフィクションを読んで、いろんな世界や人を知っておこう。
子どもにも知ってもらおうと思いました。

紹介したい小説

『呼人は旅をする』

児童書ですが、多様性、マイノリティについて考えたくなる小説でした。


『宙わたる教室』

NHKでドラマ化もされています。
定時制高校が舞台の理系小説です。
理系小説なんですが、性別も経歴もさまざまな生徒たちが繰り広げる青春に、胸打たれます。

偏見や対立を解消するのに必要なことも、読んでいくうちに分かると思います。


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