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学校司書の存在意義について改めて考えてみました

図書館司書とは 

学校司書とは

学校司書とは、学校図書館で図書館に固有の専門的業務をおこなう職員のことです。学校図書館法では「専ら学校図書館の職務に従事する職員」と表現しています。

38ページ『学校司書という仕事』高橋恵美子:著

公共図書館の司書との違い

公共図書館の司書は、都道府県や市町村などで図書館の業務に従事する職員です。
最近では、民間企業に業務委託し、専門資格を持っていなくても図書館職員として働くことが出来ます。

働く場所や勤務形態、対象者が学校司書とは少し違います。


司書の存在意義とは


司書がそこにいること。

司書の勉強をし、司書の資格を持った人が図書館にいることが重要だと思います。

専門の資格を持っているということは、知識やスキルを学んだということです。
そういう有資格者の司書の存在が、図書館内のサービスを向上させると思います。

図書館が常に開いていること。

学校図書館で専任司書がいるということは、図書館が常に利用できる状態であることです。

いつでも授業で利用できたり、教員や生徒が必要な時に行こうと思えたりすることが大事なのだと思います。


最新の情報が入手できる状態にあること。

学校司書は、利用者(以下、教職員や生徒)に対し、最新の情報を提供するために、図書館内の整備や本の受け入れをしています。

学校図書館内にない場合は近隣の図書館に借りたり、他の学校図書館司書に尋ねたりして、利用者により最適で新しい情報を提供するよう努めます。

そのための自己研鑽や研修を行うところもあります。

教職員の人たちが、円滑に授業を進めたり、生徒が知りたいことを知ったりするお手伝いをします。


図書館内が整理整頓されていて、書籍の管理が行き届いていること。

学校図書館は、公共図書館と同じように、NDC(日本十進分類法)で本棚を整理しています。
これは、生徒への図書館教育も兼ねています。

大人になってからも、図書館をスムーズに使えるようにという思いから、図書館オリエンテーションのときはNDCも一緒に教えます。

また古い情報の本や、読まれなくなった小説は適宜入れ替えています。
常に動いているのも、専任司書が図書館内をしっかり管理しているからです。


図書館に専門家がいて、すぐにレファレンスができること。

例えば昔読んだ小説が読みたくなったとします。
そんなときはインターネットや図書館内の検索で調べることができます。

しかし

  • 地元のことが知りたい。

  • 農業と工学との関連を調べたい。

  • 進学先に出す志望理由書を書くために参考資料が欲しい

 こんなとき、あなたはどうしますか?

ぜひ、学校司書に聞いてみてください。
書籍、インターネット、新聞などを使って、アナタに必要な情報をたくさん提供してくれるはずです! 

最後に

ちまたでは、司書不要論なんかも出ているとか…。
なんともさみしい話だなぁと思います。
情報社会の今、情報提供の要である図書館の中核を担っている司書を不要というなんて……。

司書は図書館の要!だと思っています。

それに…できれば司書資格を持っている人が司書として仕事に就いてほしい。
これは無資格の人を排除したいわけではないのです。
司書の勉強をしていることで、ある程度、考え方や仕事の進め方といった前提がそろうのです。
それにやはり、専門性や責任感は違うのではないかと思っています。

司書の資格を持っている人は日本にたくさんいらっしゃいます。
だからあえて資格なしでも大丈夫!と銘打たなくても司書として働きたい人はたくさんいると思うのです!!

司書の皆さん、どんどん司書の有意性を発信して、偉い人たちに認知してもらいましょう!

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