文【命の芽吹きが感じられる頃には】詩
頬を撫でる風にあなたを思い出した
優しいけど少し冷たい
気が付けば何処かへ行ってしまう
そんなあなた
思い出さないように引っ越したのに
まだ忘れられないみたい
複雑な感情に足を取られた私の心には
一足早い冬がある
早く春みたいな人に出逢いたい
秋のようなあなたじゃなくて
私の寒がりな体内を
守るように温めてくれる人に
枯れ葉を眺めながら
まだ焚き火の残り種のように燻っている熱に
冷たい水を流し込む
あなたを過去にしようと
纏わりつくものを振り払うように
精一杯
力を込めて足を動かした
命の芽吹きが感じられる頃には
私の中にも
何かが見つかりますように
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