【#読書感想文】スヌーピーとキティちゃんで学ぶ禅の言葉
世の学生さんは夏休みシーズンですかね。
本屋さんに行くと「夏休みの課題図書」とか各出版社さんや店員さんのオススメ図書コーナーなんかが目立つ場所に設置してあって「読書感想文の宿題だなぁ」なんて思っています。
文庫本買ったらもらえるノベルティとか毎年気になるんですが、そそられる本がない…(苦笑)
久しぶりに(1年ぶりか)本を読んだ感想をアウトプットしてみようと思います。
今年(2022年)に入ってから、お坊さん(僧侶)が書かれている、解説されている本のタイトルや、そこで紹介されている禅の言葉(禅語)に引き込まれることが多くなりました。だいたいが自己啓発本のジャンルからになるので、そんなに心の中病んでいるのかと言われてしまうと否定できない部分がありますが(汗)。
特定の宗教にこだわって生きている自覚や実感はないですが、仏教の言葉や教えに対して少しでも共感したり、深いなと思ったりするのは日本人だからでしょうか(笑)
■スヌーピーと読む禅
ふとした時に読む仏教の教えや禅の言葉ってなかなか身に沁みるなって思っていた時に見つけたのが、バスケット観戦帰りにたまたま立ち寄った本屋さんで表紙がかわいくて手に取ってみたこの本です。
心をととのえるスヌーピー 悩みが消えていく禅の言葉(チャールズ・M・シュルツ 訳:谷川俊太郎 監修:枡野俊明)
実は、スヌーピーは「読む坐禅」
この本の帯にはこう書かれています(見出し写真は帯の部分が切れちゃいましたが)。そしてPart1の見出しは「スヌーピーと読む禅」。
スヌーピーが登場する漫画「ピーナッツ」の世界が実は禅に通じるものがあるというテーマで、原作者のチャールズ・シュルツさんの言葉やピーナッツの日本語訳を手掛けた詩人の谷川俊太郎さんの詩を現役の曹洞宗の僧侶でもある枡野俊明さん監修のもと、見開きひとつにピーナッツのマンガやキャラクターを添えてひとつの禅の言葉(禅語)を紹介しています。
■キティちゃんとともにに考える禅
心をととのえるスヌーピーを読んでから約1か月後、たまたま立ち寄った名古屋市内の某書店で表紙がかわいくて手に取ってみたのがこの本です。
ハローキティの幸せに気づく言葉(監修:武山廣道)
キティちゃん大好きなので表紙を見た瞬間に手に取りました。文庫本だったので荷物が増えなかったのも衝動買いするには十分(笑)。
禅の言葉には自分らしく生きるヒントがある
まえがき部分にこう書いています。
現役の僧侶でもある武山廣道さん監修のもと、見開きひとつにキティちゃんやキティちゃん一家、お友達のイラストとともにひとつの禅の言葉(禅語)を紹介しています。
スヌーピーかキティちゃんか、監修している先生が違えど禅の言葉の意味がこの2冊で大きく違うなんてことはないわけで(違ったら大変笑)、同じような本を買ってるってことにはなるんですが(苦笑)。
例えば、「挨拶」とか「主人公」って言葉も元々は禅の言葉から。
朝一番「おはよう」って一言短くても声を聞いて「今日も元気だな」「今日は体調イマイチかな」と感じることは挨拶が立派なコミュニケーションなんだな、と気づかされます。
禅の言葉としての「主人公」と、今の世の中で浸透している?「主人公」とは意味合いがちょっと変わってくるかもしれませんね。
「主人公はひとりじゃない」みたいなキャッチフレーズを昔見たことがありますが、禅の言葉の意味も知ってたら受け止め方が変わっていたかもしれません笑。
この他にも「一期一会」や「諸行無常」など四字熟語でよく聞く言葉、今回の本には紹介されてませんが「玄関」も実は禅の言葉から、と知ると日本語の奥深さを感じるきっかけにもなりました。学生時代もうちょっとちゃんと勉強しておきたかったやつです(苦笑)
■心に刺さった禅の言葉
印象に残った禅の言葉をいくつか。ざっくりと要約しています。
日日是好日(にちにちこれこうにち)
字面を見れば「毎日が好い日」と読みますが、「晴れの日も雨の日もあるように、人生もいい日もあればよくない日もある。嬉しいことがあった日も悲しいことがあった日も人生ではかけがえのない、ありのままの同じ1日」
今日という日は今日しかない。今日という日が好日かどうかは自分の心が決めるもの。
無心(むしん)
心を無にする、と書いて無心。心を空っぽにして、下心を捨てて、ありのままの自分の姿を相手に見せる。下心があると欲をかいて失敗する。与えられた場所で、ありのままの自分を精いっぱい生きればいい、という教え。
『心をととのえるスヌーピー』の中でスヌーピーはこう言いました。ありのままで生きる世界のお犬様のセリフは深い(笑)。
我逢人(がほうじん)
人と人が出逢うこと。人との出会いの素晴らしさや尊さをこの3文字で表わした禅語。
いい歳になると特に新しい出会いも少なくなり、ましてや会いたい人にもなかなか会えないご時世、改めて人との出逢いとご縁は大事にしたいなと思いました。
こんな感じで読んでいくとモヤモヤしたものが少し晴れたり、ためになったり、考えさせられたり…「ありのまま」って言葉の深さも改めて感じたり…「ありのままの姿見せるのよ♪」(by松たか子)って歌詞もよく響きます(笑)。
■おわりに
今回紹介した2冊の本、どちらも見開きで禅の言葉を紹介しているので、本をパッと開いて載っていた禅語を読んでみる、っていう読み方もいいななんて思いました。1日1回、とかでもいいし、ふとした時に、でもいい。電子書籍も普及して、かさばらない良さもあるけど、こういう読み方ができるのが紙の本のいい所だなと。
そんな手軽さもあって、2022年で一番読み返しているのがこの2冊です。
本はどれだけ自分が面白くても人に合う合わないがあると思ってるんで、「この本面白かったからおススメです!」って発信する意図は全くないですが、禅の教えや言葉を解説している本はたくさんあるので、何か1冊でも自分に合うかもしれない本が見つかるんじゃないかな、というのがおすすめしたいポイントです。
今回紹介したスヌーピーやキティちゃんみたいにキャラクターやイラスト添えているものもあったり、タイトルで引き込まれる(かもしれない)ものもあったり、文庫本サイズでも色々出ているので持ち歩いて外出先で読む本選びとしても気軽に入っていけるジャンルじゃないかなって思いました。
暑い日が続いて外に出るのも億劫だし、何度目かの外出するにも憚れるような社会情勢になってきているので、エアコンの効いた室内で少し早めの読書の秋、を始めてみてもいいかもしれません?
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