読了「私の家では何も起こらない」恩田陸

ー－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。
幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。
キッチンで殺しあった姉妹、少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年。
そして驚愕のラスト！
ー－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ー－
以下より、ネタバレ含む場合があります。

日本ホラー的な短編作品でした。
グロい部分もあるので、ホラーは好きだけど
グロは…って方は要注意です。

私は個人的にはこういう家や土地に関わるものを
読むとワクワクします。

こういう作品を読むと
土地が人を壊すのか。
人が土地を壊すのか。
どっちなんだろう？
いや、どっちの可能性もあり得るか。と
ひとり考えてしまう。

そして本当は「いわくつき」なんて場所は
ないのかもしれないなー。とも思ったりする。

ただ怖いだけじゃなく、メッセージ性も
あるような作品だったので面白かったです(^O^)

作中からお気に入りの文章を。
ー－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
どうしてでしょう。そうしていつも大人たちは、
自分たちもかつて子供たちだったのに、
子供たちのことが理解できないんでしょうね。
ー－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
人は、何かを見ているようで見ていないんですの。
自分の見たいものを見る。
見たくないものは見えない。
ー－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

ぜひ暖かくなってきた、この時期にそわりと涼しくなる
この作品を夜のお供にどうぞ♪