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毎朝ドリップ#040 2024.10.31 キリマンジャロで知る愛のかたち / Lucky Kilimanjaroというバンドについて

Lucky Kilimanjaroというバンドが好きだ。

彼らの音楽に出会ったのは、2016年だか2017年だかで、彼らの最初のEP「FULLCOLOR」を、Apple Musicでダウンロードしたときのこと。

FULL COLORのジャケ写。公式サイトより。
https://luckykilimanjaro.net/discography/page/3/

2016年・2017年というと、「シティ・ポップ」というジャンルが再び盛り上がりを見せており、私もご多分に漏れず、Suchmosとか、Nulbarichとか、Lucky Tapesとか、RAMMELSとか、Awesome City Clubとか、Special Favorite Musicとか、その辺をとにかく聞きまくっていた。

(「シティ・ポップ」は1980年代ごろに初めて出てきた言葉っぽいので、実は古い歴史を持つ、らしい)

Lucky Kilimanjaroもその中で出会ったバンドで、以来2024年の今に至るまで、実に8年くらい、ずっとファン。

そんな彼らが、昨日新しいEP「Soul Friendly」を発売した。

ジャケ写。公式サイトより。
https://luckykilimanjaro.net/discography/

もちろんApple Musicでも配信されたので、早速ダウンロードして聴いている。

Lucky Kilimanjaroは、メンバーがサラリーマンとしても勤めながら音楽活動をやっていたりして、とにかく歌詞がいい。
働きながら日々を生き抜いている私たちに寄り添い、励まし、頑張りを認め、慰めてくれる。

公式サイトでも、

昨日から今日へ、そして明日へ。連続する 日々を、そこにある私たちの生活と心をも、Lucky Kilimanjaro はおどらせる。

https://luckykilimanjaro.net/biography/

として、紹介されているが、本当にその通り。

特に、メジャーデビューして最初のEP「HUG」に収録されている、「ひとりの夜を抜け」という曲に、私は本当に励まされてきた。

ジャケ写。公式サイトより。
https://luckykilimanjaro.net/discography/page/3/

初めてうつと診断され、本当に毎日キツくて辛くて、死ぬことばかり考えていた日々にあって、軽快なダンスミュージックと、優しく肯定してくれるような歌詞に、何度、何度泣いたか分からない。

夜の深さに自信を失う
最近良いことないし正解とか探しちゃう
いいから進もう 思いの向くまま
悩む理由は 悩んでから考えろ

振り向きがちなあなた 優しくて臆病だ
小さなことで落ち込んでしまう
いいから進もう 思いの向くまま
涙が出るのは 強い証だ

Luck Kilimanjaro「ひとりの夜を抜け」より抜粋

壁の高さに足が震えてる
あんまり自信はないし上手くやれるかなあ
いいから踊ろう 思いの向くまま
うるさいやつらは 適当に無視しろ

八方美人なあなた 嫌われるのが苦手
小さなストレスため込んでしまう
いいから踊ろう 思いの向くまま
好きな自分を諦めたくはないな

Luck Kilimanjaro「ひとりの夜を抜け」より抜粋

全然、今でもちょっとウルっとくる。

直近で発表していた曲は、結構「メロディ」に重きを置いている感じで、あんまり「歌詞」を聴かせる感じではなかった(と、私は感じていた)のだけど、昨日発売された新しいEPに収録されている曲はどれも「歌詞を聴かせる系」で、嬉しくなってしまった。

階段になぞらえて 登る降りるが怖くなる
出口は上だけじゃなくて 左右にも下にだって

Lucky Kilimanjaro「LIGHT HOUSE」より抜粋

人間元気なままでいたいが思ってるよりはタフじゃねえな
そこは気合で!(え?)
いやいや、そんなの続かないだろうが
人生の魔法を教えよう
ツイッターやめること、寝ること、食べること、風呂につかること

Lucky Kilimanjaro「フロリアス」より抜粋

特に「フロリアス」は「ラッキリらしいな」と思ってすごく好きだった。
どの曲も素晴らしかったけど、これは「毎朝ドリップ」なので、「コーヒー・セイブス・ミー」という曲を紹介して終わりたい。

息を忘れている 血走る目、青い顔
怪物に追われて(Oh No No No !)
沈み込むブラックホール 助け出せ、コーヒー豆
目には目を 黒には黒を

世界を守るのはスーパーマンだけじゃない
君のいたわり(Oh Yes Yes Yes !)
世界を守るのはアヴェンジャーズだけじゃない
コーヒー1杯

君がくれるHot Hot Coffee 少し一息
キリマンジャロで知る愛のかたち
君がくれるHot Hot Coffee 少し一息
スピーカーから流れるこの曲は Soul Friendly

Lucky Kilimanjaro「コーヒー・セイブス・ミー」より抜粋

いいですね…。
キリマンジャロで知る愛のかたち。

YouTubeありますから、気になった人は聴いてみてね。


2018年の冬、大阪の小さなライブハウスで、Lucky Kilimanjaroのライブに参加した。

「ひとりの夜を抜け」を生で聴いて、涙が止まらなくなった。
「生きよう」って、本当にそう思った。
「『いつか踊りだす未来を信じ』よう」って。

当時はまだライブ後にバンドメンバーと話せる距離感だったので、他のお客さんがはけるのを待って、号泣しながら話しかけて、私がどれほどLucky Kilimanjaroに救われたか、心から感謝している旨を、伝えることができた。

シンセのまおたきちゃんが優しくハグしてくれたのを、今でもとても覚えている。

その時に撮ってもらった写真。号泣である。

メンバー皆さんの記憶には残っていないだろうけど、私にとってはとてもとても大切な思い出。
もうすっかりライブの規模も大きくなって、直接伝えることはできなくなってしまったけど、ずっと感謝しているし、ずっとずっと応援している。

いつかLucky Kilimanjaroについて、愛を綴りたいと思っていたから、書けて良かった。
これからも一生推します。LOVE forever。

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