みんながしてることを真似したくなるのはなぜ?
何事にも一人で行動するのは不安で心細かったりします。
自信がなかったり、周囲と異なることをして変な目で見られるのが嫌だと思ったり。
一人で行動するには勇気と自信が必要ですよね。
ほかにも必要なものはたくさんあると思います。
そこに仲間が加わるとどうでしょう。人数が増えていくとともに「やれそうかも」と気持ちが比例して変わっていきますよね。
この「やれる!」と思ったときほど、気をつけなければいけないことがあります。
その気持ちは自信ではなく、ただ周囲の真似をしてるだけではないですか?
一人で不安があって一歩踏み出せないことでも、その行動をとる人がある一定数を超えると、その行動をとれるようになる。
このある一定数を、心理学的には「限界質量」と呼びます。
「限界質量」
人数が一定基準(限界質量)を超えると他者の真似をする。
例えばごみ捨てです。決まった曜日以外でゴミを出している人が多いゴミ収集場は、日に日に曜日外のゴミの量が増えていきます。
わたしの住んでいる近くのゴミ収集場は、曜日がしっかり守られています。
そこから300ⅿ程離れたゴミ収集場では数日前からゴミが捨てられています。どんどんエスカレートしていて、今では燃えるゴミの日に冷蔵庫やベットなどが捨てられている始末です。
路上駐車もそうですね。道の路肩に停まる車が目立ちだすと、他の人も次々に路上駐車を始めます。
『限界質量』を超えることで「みんなやっているから真似していいか」「守っているほうが損しているのでは」と周囲の行動に引っ張られてしまい、自分の気持ちが揺らいでしまうのです。
「みんなやっているから」と人の真似したときに、
「本当に良かったのか」「早まった行動だったのでは」とモヤモヤと後味の悪さが残ります。
後悔ですね。
これは悪いことだと分かっているのに、自分の気持ちではなく周囲の気持ちに合わせたことで、自分を気持ちを「粗末にした」「裏切った」行為になってしまったからです。
では後悔をしないためにはどうしたらいいのか。
自分に正直になることですね。自分の気持ちを優先すしてあげることです。
損得の感情で動くと、気持ちに反することがあります。その場では「得した」と高揚するかもしれません。しかし後にその反動で落ち込むことだってあります。
周囲の動きが大きいときほど、自分はどうしたいのか、本当に正しいのかを考える必要があるということです。
================================================