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本の断捨離

また投稿をサボってしまった~
定期的に記事を書くのはなかなか難しいものです。
永遠の3日坊主。

そう、前回の記事から2か月も経ってるんですけど、タイトルにもあるように本の断捨離をしまして、そのことについて書きたいなと思い、こうしていまパソコンに向かっています。

引っ越しや部屋の大掃除のときに、ちょこちょこと絶対読まないだろう本を処分することはあったんですが、断捨離と言えるほどガッツリ整理することは今回がはじめてです。なんと315冊とサヨナラしました。

僕はいま28歳なんですが、本を読みだしたのは20歳のときからです。
それ以前は年に2、3冊読むか読まないか程度でしたし、高校生の時に学校から夏目漱石の『こころ』と遠藤周作の『沈黙』を配布されたんですけど、後ろの棚のなかで3学期まで窮屈そうに眠っていました。その後、捨てたのかどうしたのか全く覚えてません、

本を読み始めてからは年に50冊以上は読んできたと思います。
ゴリゴリの読書好きでも活字中毒でもないですけど、趣味は何ですか?って聞かれたら、読書ですって言える程度のペースで本と関わってきました。
多くは小説で、ジャンルは問わず読んでみたいなと思った本をリストアップしといて、本屋やBOOK OFFに立ち寄ったときにそのリストのなかから選んで買っていました。たまにリストには書いてない本を衝動的に買うこともありましたが・・・。

読むことがいちばんの目的ではあるんですが、読んだ本を集めるのも好きで、部屋のレイアウトのひとつと考えていました。本が増えていくと部屋の感じもかわりますし、密かな目標として部屋の4面すべてを本で埋め尽くしてそのなかで生活したいなーっという想いがあって、こつこつと本を読み、こつこつと本を集めてきました。それに、もしそのくらい本が集められたら、個人的なミニ図書館みたいなこともしたいなと考えていたので、図書館で借りることは稀で、高くて手が出ない本か、一部分を参考のために読みたいときに使っていました。

結局、部屋の本棚に450冊くらいが並ぶことになりました。文庫本が多いので、本棚2つで済んでいますが、前回の引っ越しのときは大変でした。本のおかげで段ボールが増えて、本棚もあるので、そのぶん費用がかかります。それに荷造り・荷解きが手間です。

断捨離のことは、その引っ越しのときも少し考えました。こんなに本を所持していてなんになるんだろうと。何度も読みかえしてる本や、手元に置いておきたい本はもちろんあるんですけど、大半は2度と読まないだろうし、なによりも本が増えていく部屋に重さを感じるようになりました。重さというと適切に表現できていないような気がするんですけど、そこだけ時の動きが鈍いような、空気が沈殿しているような、ホコリだけでなく行き場を失った物事が積み重なっていくように感じます。たとえるなら、村上春樹の『羊をめぐる冒険』に登場する北海道のとある僻地の山の上にある別荘と似たような印象を持ってました。

また、これまでは本にかかる費用はあまり気にしていなくて(高い本を買うのはためらったけど)、できるだけBOOK OFFなどで中古書を買うことは心掛けてはいたけれど、読みたければお金のことは気にせずに購入していました。
けど、貯金に余裕があるわけではないし、30歳も近くなって、今後のためにもお金の使い方を考え直さないといかない時期に差し掛かっているなと近頃考えるようになり、そのなかで本との付き合い方も見直そうかなと思いました。
町の近くの図書館は内容も充実しているし、専門的な本が読みたければ県立図書館に行ったり、取り寄せてもらったりすればいいので、読むことにはたいして困らなそうです。

断捨離をするのに最後まで二の足を踏ませたのは、やっぱり今までそれなりのお金を使って、こつこつと集めてきたことであり、なおかつそのことが断捨離を決行させました。
本棚に並ぶ本は自分がこれまで読書を積み重ね来た証で、その積み重ねてきたものを失うことは、大げさかもしれないですけどアイデンティティを失うことにも近いように感じました。本棚をみれば人となりが分ると言いますし。

だけど、翻って考えれば、収集することにこだわるのは、本を読んで得たこと、感じたこと、考えたことではなく、”本を読むこと”にしがみ付いているよな気がして、これまでたくさんの本を読んできた自分自身に酔っている自分もいました。
本棚は弱い自分や振り返りたくない過去やこの現実からのシェルターとして、これまでの自分を正当化してくれる存在でもあったのかもしれないです。
そんな自分と本と本棚の関係がみえてしまったので、いま一度、原点に立ち返って、純粋に本と向き合おうと思って、断捨離を決行しました。

先に書いたように、断捨離した本は315冊。結局、100冊以上はまだ本棚にあるんですけど、それらは何度も読みかえしてたり、好きな作家であったり、読んで印象に残ってる本なので残しました。

で、もちろんそのまま捨てるのはもったいないので、近くのBOOK OFFに持ってきました。高い値は付かないだろうけど、買い取ってもらって損することはないし、誰かがまた手にとって読んでくれたらありがたいし、嬉しいので。

そういうわけで、なんの期待もせずに買い取ってもらったら、なんと合計で1万4千円もの値が付きました!びっくりです。
どんなに高くても5千円超えたらラッキーだなって思ったんで、まさかの臨時収入。
レシートを見てみると、特に高いのは哲学系の本でした。
多くは2ケタの値でしたが、小説でも200円とか300円のものもあって、なんでこれが高く売れるんやろうって不思議に思ったんですけど、調べてみるとその時の流行だったり、店舗によっても変わってくるそうです。

本棚がスッキリして気持ちも軽くなったし、こうして予想外の臨時収入も手に入れたので一石二鳥の断捨離でした!

本と新しい関係を築いていきます~!

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