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おはようございます。
今回はリハビリを行う中で問題になりやすい栄養についてです😁

栄養はリハビリを行う上で注意しなければ行けないポイントです😙
栄養状態について医師、看護師、栄養士に丸投げするのではなく、リハビリとしての視点で評価を行うことも1つの役割だと私は思います😣
では早速初めて行きます❗❗

①栄養とはなにか?

まず栄養は食べ物を食べることによって体内に蓄積されるものですが定義として調べると下記のような形になります。
"ただ食べるだけではなく、代謝・排泄まで含めて栄養"とされています❗(1)

②リハビリと栄養?

リハビリと栄養は切っても切り離せない関係で、高齢者・廃用症候群患者では特に注意しなければなりません。リハ栄養とは栄養状態だけでなく”栄養状態を含めた国際生活機能分類(ICF)”で評価して上でのもとでリハビリと栄養管理を両方実施することです。(2)若林によるとリハを行っている患者では低栄養の方が多く、廃用症候群でリハを行っている入院患者の88%が低栄養となっています。(3)

③リハ栄養の評価

リハ栄養の評価として私達セラピストが行うことができる評価をまとめました😲次に1つずつ説明していきます👍

③-①SGA(主観的包括的評価)

SGAは6項目の結果から栄養状態良好、中等度栄養不良、高度栄養不良に分類して栄養アセスメントを行う方法です。評価には一定時間要しますが、
メリットとして、検査データなしでも栄養状態をある程度適切に判断できます。評価は他職種の方が行うことが多いようですが、PT、OT、STが行うことができます。

③-②MNA-SF(簡易栄養状態評価表)

この評価は65歳以上の高齢者の栄養スクリーニング、栄養アセスメントに用いられます。14点満点で14~12点で"栄養状態良好"、11~8点で"低栄養のおそれあり"、7~0点で”低栄養”と判定します。
評価の中で体重の減少とあるが著明な浮腫がある方では体重増加傾向となってしまうため栄養状態が高く判定されてしまうためちゅういが必要です😂
こちらも他職種の方が評価することが多いですがPT、OT、STが行うことが可能です。

③-③EAT-10

この評価は先程の2つの評価と違い簡易的に嚥下の効率、安全性を判定する際に用いられます。項目も先程より多く10項目あり、0~4点で評価。
合計点数が3点以上となると嚥下効率、安全性に問題があると判定できます。また3点以上の場合は低栄養、日常生活活動制限も多いと報告されている。

③-④身体計測

次の項目は皆さん学校でも学ぶことですが計測になります。
・上腕周径は利き手でない方の肩峰と肘頭の中点で計測します。21cm以下でサルコペニアの診断基準となります。
・上腕三頭筋皮下脂肪厚はアディポメーターと言われる器具を使用して計測します。こちらも同じで場所は肩峰と肘頭の中点となります。こちらはカットオフ値はありませんが年齢別の平均と比較します。数値が低い人ほど死亡との相対リスクが高い様です。
・下腿周径は下腿の最大膨隆部で計測します。30cm以下でサルコペニアの診断基準となります。(またこちらは簡易的な評価として飯島らが「指輪っかテスト」を提唱しています。下腿の最大膨隆部を両手の第1.2指で囲み、隙間ができるとサルコペニアの可能性が高いとされています。)

・握力は全身の筋肉量との相関があるとされており、フレイルの簡易基準案に含まれています。男性:25kg未満、女性:20kg未満がカットオフとされています。

③-⑤血液検査値 

急性期の場合あまり計測している時間がないこともあるとは思います。
その中である程度予測を立てるために使用できるのが血液検査値です❗
・アルブミン
血液中に含まれる総蛋白の主な成分のアルブミン。総蛋白、アルブミンともに栄養指標の1つ。
3.5g/dl以下となると低栄養による浮腫、皮下脂肪、筋組織の低下、褥瘡リスクが高まる😨
・ヘモグロビン
こちらも蛋白ですが赤血球に含まれています。酸素と結合し全身に酸素を運搬していくのが役割です。栄養の指標ともなりますが主に貧血の指標として使用されることがおおいと思われる。
・総リンパ球数
リンパ球といえば主に免疫系の指標として使用されますが栄養指標としても使用できます。
総リンパ球数は白血球数とリンパ球の割合で求めることができます。
式は”総リンパ球数=白血球数×リンパ球割合(%)÷100
こちらは1200/μ以下で栄養アセスメントが必要とされています。

③-⑥栄養関連指標

・GNIRはAlbと体重で評価が可能です。
 また予後予測因子の1つにもなります。
 計算式が⬇⬇です。

GNIR=14.89×血清Alb+41.7×%IBW
【IBWはBMI22となる体重のこと。%IBWは実測体重(DW)をIBWで割った値】

《GNIRスコア》
・82>:重度栄養リスク 
・82~91:中等度栄養スコア
・92~98:軽度栄養スコア
・98<:リスクなし

・COUNTスコアはタンパク代謝、脂質代謝、免疫機能を反映するAlb、総タンパク、リンパ球から算出します。各項目で点数付けして合計値で正常~高度栄養障害まで判別できます。

④まとめ

今回はリハビリと栄養の関係性、栄養についての評価をまとめてみました😊
リハビリを行う患者さんに対しては急性期、回復期、在宅等どの段階においても必要な知識、評価になると思います❗
今後リハビリをする上では注意して見てください👍

【参考文献】
(1)A1栄養の概念-第一出版 
  http://www.daiichi-shuppan.co.jp/filedir/book/pdf/12kiso_honmon.pdf
(2)若林 秀隆,リハビリテーションと臨床栄養,Jpn J Rehabil Med
&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp;2011;48:270-281
(3)リハビリテーション栄養 ポケットガイド
  https://www.clinico.co.jp/medical/rehabilitation/pdf/180516_01.pdf

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