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記憶を紡ぐ糸

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大学3年生の時に書いた小説。記憶喪失の女性、高宮若葉が自分の失った記憶に迫るミステリー。
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#最終回

記憶を紡ぐ糸 最終話「記憶を紡ぐ糸」

記憶を紡ぐ糸 最終話「記憶を紡ぐ糸」

 私は大学に行く準備をしていた。私は半年ぶりに大学に講義を受けに行くことになる。もっとも、最後に講義を受けた記憶は思い出せないでいるので、初めて講義を受けるという感覚だ。
結局、あれから完全に記憶を思い出すことが出来ていない。いつかは思い出すかもしれないし、もう二度と思い出さないかもしれない。だからと言って、もう苦悩はしないと決めた。
軽めに化粧をし、私は家を出る。私は、外を掃除していた金子さんに

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