成人式に思う事
今年最初の日曜日
和歌山市では成人式があって
街のあちこちで、晴れ着に身を包んだ初々しい新成人の、眩しいくらいに輝いた姿を目にしました
私は、専門学校でパンの授業を担当しているのですが、
その二年生の大半が、その年の新成人にあたり、
この日が来るたびに、毎年何とも感慨深い思いになります
自分が成人式の時は、実はあんまりいい思い出がないんです
高校を出て、進学もせず、就職もせず
あまりのバツの悪さから、バイトをちょろちょろしていたぐらいで
成人式で再会するであろう、同級生たちのそれぞれの活躍ぶりが、当時の自分には、きっと眩しすぎると思っていたので
買ってもらったスーツを来て家は出たものの、成人式の会場近くまで行って引き返すという
今思えばなんとも親不孝をしたのでした
でも自分にちょっとお祝いはしたくて
いや慰め、の方がしっくりくるな(笑)
いつも通っていたレコード屋さんで、ジョニーウインターのファーストアルバムを買って
すぐ帰ると両親が変に思うだろうと、行く当てもなくウロウロして時間をつぶして帰った事を、今も夢に見るんです
あんな経験も経て今がある、と思うたちなので、それをネガティヴには今は考えてないけれど
今もちょっとこの時期には切なくなるんですよね
それからも二年ほど、そんな感じでのらりくらりと過ごしてたんですけど
余りにも居場所がなくなってきて(笑)
たまたま目にした募集広告を見て、パン屋さんの門をたたいたのが、僕のパン人生のきっかけです
今思えば、その時の職場の空気感や周りの人たちが温かく見守ってくださったからこそ、そこから29年も続けてこれたと、ホント思います
世間知らずで体裁ばかり気にするような、何のスキルもない若者に、
変にプレッシャーをかけるでもなく、また放置するでもなく、
丁度いい距離感で、イチから丁寧に教えてくださったからこそ、
僕は純粋にパンの楽しさを感じ取ることができたように思います
よく親という字の成り立ちを
木の上に立って見守るって言いますが
これから社会に入っていく新成人たちを迎える側にこそ、心構えが必要だなって思うんです
迎える側の我々が、自分のことでいっぱいいっぱいでは
この先世の中はどんどん先細っていくに違いない
それは親が子を見守るように
与えて、彼らの中に何かが芽吹くのを、
時には寄り添い、時には何も言わずただ見つめ
そんないい距離感を持って、見守っていくことが大切で
それをかなえるために
自分たちの心身の健康とゆとりを心掛けていきたいと、強く思います
画像は、4歳になったばかりの頃の娘の姿
この動画を観ながら、色んな事を考えた朝でした
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