同じ釜の飯を食う
大きなパンを焼きながら
いろんな事を考えました。
パンとは、分かち合う文化。
会社を意味するcompany とは
ラテン語の「com(共に)」と「panis(パンを食べる)」に仲間を表す「-y」がついた言葉
もともとは「一緒にパンを食べる仲間」という意味
日本にも、同じ釜の飯を食うという表現がありますが
そこには、心を通わせ信頼を築く事を豊かに感じる私たちの本能が、根っこにあるように思うんです
食をシェアすることは
命を分かち合う事
そこには互いを思いやる気持ちがあります
コロナ禍
僕が危惧したのは、個食化が進んでしまうことでした
仲間と食を共にする時間がなくなる事で、欠落する大切なものが沢山ある事
専門学校の実習の現場でも
同じ生地に触れたり、皆で共に焼いたパンを食べて、其々が感じた事を語り合うことで得る経験や知識が、どれほど重要かを改めて感じました
僕らはいま、2024年初頭に向けて、新しい場所を作っています
その場所で、このシェアの文化の大切さをカタチにしたいと、考えているんです
そこそこ大きなパンを持ち帰って、家族と分け合うのもひとつ
もっともっと大きなパンを、僕らのお店で分け合って、それぞれのお家に持ち帰ることもまたひとつ
そしてお店で、たまたまテーブルをシェアしたもの同士で分け合うことも、また素敵なひとつ、じゃないですか(^_^)