恋愛小説家が教える、初恋のような恋のしかた 小説『ジミー』著者、青海エイミー
恋愛小説家
『ジミー』を出版したばかりの、青海エイミーさんから連絡をもらった。
「20分ほどのフェイスブック・ライブを、一緒にやりませんか」
驚いたことに、僕の書いた書評を気に入って連絡をくれたらしい。ついさっき田原真人さんを交えて、zoomで打ち合わせをした。田原さんもエイミーさんもマレーシア在住だから、直接は会えない。
「えぇと、、ライブで何を話しましょうか・・・」
ヨガインストラクターらしい、スタイルの良い美人。映り込む南国の日差しが、小麦色の肌と少年のような目を引き立てている。
『恋愛小説家が教える、初恋のような恋のしかた』
「、、って、どうですか?」
そう言うと、田原さんもエイミーさんも少し面食らったようだ。エイミーさんはクールだから、プライベートを晒したりはしない。だから話は少しずつ、彼女の恋の話ではなく、僕の恋の話へと移っていった。
「今、一緒になりたい女性がいるんです」
「手が届かない人ですが、運命だと思っていて」
「彼女でなければ、自分の使命が果たせないと感じているんです」
「奇妙な話だと分かっているのですが」
「恋愛小説家から見て、どう思いますか」
「私、恋愛小説家って感じでもないですけどね」
「いただく感想も、スクールカーストとか、高校生活の話が多いんです」
「恋愛の感想は少な目なんですね」
『ジミー』は初夏の香りがする青春小説。しかし恋愛小説家は、小説でなければ愛を語れないようだ。
僕は初恋のような恋を、もう一度運命の人としたいと思っている。
「恋人くらいいた方がいい」
そうではない。夏の日にふと見つける、この世のすべてが詰まった一瞬のような恋を。
「女兄弟がいると違ってくるんです」
田原さんが話しかけてくれた。
「僕は女兄弟がいるからか、小さい頃からそんなに異性に夢を感じなかったんです」
「関係性というか、兄弟に近い現実という感じがしていまして」
「いやいやいや!」
「田原さんはとてつもない情熱家だと思いますよ」
「初恋は、どうだったんですか」
この話は残念ながら、うやむやにされてしまった。
京都妙心寺の副住職、松山大耕氏が石庭の説明をしてくれたことがある。
「石庭にはルールがない」
「一つを除いては」
「この狭い空間の中で、全宇宙を表現しなさい、というルールを除いては」
少年の日の恋は、全宇宙をかけた恋だった気がする。
大人の恋か、少年の恋か
「小さい頃ですか? 僕は仮面ライダーになりたかったんです」
「女性に憧れてほしかったのかもしれません」
「でも太陽のような人にはなれなくて」
そう言うとエイミーさんが話してくれた。
「男からも女からもモテる人って、色気がないと思うんです」
主人公でなくとも、色気がある方がいい、と。
「皆んなが皆んな、エースピッチャーが好きなわけじゃない」
僕は月や地なんだと思う。
彼女が語る。
「自分のダメな部分、弱い部分をわかって許してくれたら、私も許してしまうかも」
「見せていない自分、見せたくない自分を見ていてくれて、受け入れてくれたら」
「男の人って、俺俺って人が多いけれど」
「受け止めてくれる人がいいと思うんです」
「繊細な人は、理解者がいないから」
哲学者エーリッヒ・フロムは『愛すると言うこと』でこう書いた。
恋愛小説家は、僕に涙を受ける土であるようにと言った。
しかし、この大人の女性に僕は少年の恋について尋ねてみたいと思う。
日程が決定いたしました。
15日(日曜日)12:30からです。
また元気があったら、個別にご案内させていただきますm(_ _)m
起業家研究所omiiko 代表 松井勇人
著書は以下のAmazon著者ページをご覧ください。
邦書
英書
お読みいただきまして、誠にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m