『無明』
奥出先生から紹介していただいた書籍『超越と実存』。著者はブッダの悟りとは、「無明」だとした。
「ブッダは、『私は苦しい』というとき、その対策として、『苦しみ』ではなく『私』を消そうとした」
「私は存在する」
その意識が苦しみの基底。存在しないものを存在すると考えることが、無明である。
思ったことがある。著者は我々は無だと言ったが、そうではないのではないか。我々は無なのではなく、無を作り出すために存在するのではないかと。
ジャンさんの人生が感動的だったのは、無を作り出していたからだ。
人は無の前で初めて、自由かつ平等となる。
ドラえもんの空き地も、エマニュエル・レヴィナスの始原の遅れもそうだ。この世は、神が退いた隙間に生まれた。人は無に集まり、世界は無の上に成り立つ。
我らは「有」を作り出すことに躍起になり、壊滅寸前ではないか。無を作ることから、世界を組み直さねば。
無のために、全力を尽くすのだ。
ps:
今、あまりに苦しくレスできません。
自分の不徳からです。ごめんなさいm(_ _)m
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