【若手向け】「新人っぽさ」を消してプロらしく魅せる方法
「新人っぽさ」に悩んでませんか?
僕が駆け出しの頃、
当時所属していた店舗の院長から、一番言われ続けた言葉がこちら。
当時の僕としては、あまりに指摘が抽象的ですし、何をどうすればそこから逸脱できるのか、よく分からないまま仕事をしていました。
新卒であれば、ほとんどが20代というこのセラピスト業界。
キャリアがない時期に顧客から信頼をいかにして得られるかは、昇給や昇進の早さに直結すると言っても過言ではありません。
そういった印象を患者に与えると、「治療効果の実感」において、少なからず影響を及ぼします。
どんなに正しい介入も「信頼に欠く関係性」の中では無力です。先輩や院長の経験に裏打ちされた優れたテクニックでも、信頼関係がなければ効果の本領は発揮されません。
プロらしさとは?
キャリアがあるように振る舞いたいからといって、髭を生やしたり、患者に対して上から目線な対応をするのはナンセンスです。
プロらしく見えるコツはそんなところにはありません。
何に欠けているからプロらしく見えないのか?
これを正しく分析できないと、前述したような誤った方向に進んでしまいます。
では、新人スタッフと、先輩スタッフ。
この差はどこにあるでしょうか?
↓
技術ですか?
↓
接客ですか?
↓
私なりの答えとしては、
「経験と、それに基づく予測力」です。
予測をする上で元となる、経験の「量」の問題については、よっぽどのことがない限り、そう即時的に追いつけるものではありません。
技術も接客も一年目で先輩を追い越すことは可能ですが、過去の体験量については時系列的に差が生まれて当然です。
ですが、
予測に必要な「知識」
予測して動いているように見える「施術の見せ方」
予測外のことが起きてしまったように見せない「パフォーマンス」
これらについては、すぐに習得と体現が可能です。
経験がない時期にしっかりと勉強して、経験があるように見せられることは、治療効果を出し、患者との関係性を築いていくうえで、大きな追い風になります。
施術中に「痛い」と言われる
例えばですが、
皆さんは施術中、患者に「痛い」「強い」と言われたことが、きっとありますよね?
誰しもあることだと思います。
ですが、
「そこを押すと痛い」ということを
「予測」できていましたか?
「痛い」と患者に言われてから、
「あ、痛かったですね、もう少し弱くしますね」
では圧倒的に遅いのです。
コミュニケーション不足
技量不足
経験不足
この3つがはっきりと患者に伝わり、「あの先生は押し方が強い」とか、「もみ返しが来た」といったクレームになって返ってきます。
ではどうすれば良いか…?
事前通告できているか
筋の硬結、鍼の響き、トリガーポイント、膝窩、斜角筋隙などの神経走行部、後脛骨筋など、押圧感や施術に刺激性が伴いやすい部位にアプローチする際、
「ここ、痛いですよ」
と先に伝えてから施術すると、「その手技は痛いのが正しい」という認識を患者に持たせることができます。決してセラピスト側のミスで痛みが起きているわけではない、ということが相手に伝わります。
すると、
と、いう流れになり、
触って分かる & 実際に言い当てる
↓
それが出来るだけの経験や知識がある
ということが患者に伝わります。
「『力量のあるセラピストに体を診てもらっている』という設定」が患者の中で出来上がるため、施術の効果も出やすくなるというわけです。
同じ「押されたら痛かった」でも、受け取り方や印象がまるで異なります。
ハイボルテージ、超音波、鍼灸なども含め、
施術を受けた際の「体の感覚」については、なるべく事前告知しておくとネガティブな印象を強化せずに済みます。
予測できるのがプロ
このように、何かを予測して患者に伝えるようにすれば、経験あるセラピストに見えますし、「『専門家としての見解』という商品」を提供すれば患者にとっても大きなメリットになります。
すなわち予測は、経験と知識を商品化したものであって、そこに我々のプロフェッショナルが詰め込まれているわけです。
予測できるのがプロです。
患者にプロと認識してもらいたいのであれば、予測を伝える癖をつけましょう。そしてその材料集めをするために、臨床を経験し、知識を学んでいくように努めてください。
ここから先はそんな「予測力」をテーマに、どうしたら新人っぽく見られないか?について、コツをお伝えします。
記事の末尾でお待ちしております。
それでは本題に入りましょう。
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