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【短歌ブック】#68 菫
~短歌Bookmarks~
短歌(和歌)の歴史は長い、57577に何が詠まれてきたのか。
毎回一つの短歌用語と歌を〈辞典〉からブックマーク。
短い歌が繋いできたものを知る、一つのきっかけになれば。
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【菫】
すみれ(名)
春の野山に濃紫色の小花をうつむきかげんに咲く姿は可憐である。種類が多く花の色は淡紅紫色・鮮黄色・白色と多種。
三月にはむらさきよりもみづいろの恋が有効なのかすみれよ
(荻原裕幸)
出典:「短歌用語辞典 増補新版」日本短歌総研
《歌人紹介》
荻原 裕幸
荻原 裕幸(おぎはら ひろゆき、1962年8月24日 - )は、日本の歌人。
塚本邦雄に師事。塚本邦雄の影響を受けた前衛的作風から出発し、やがて都会的な口語短歌へと着地。シュールな比喩表現や、言葉で発音できない「記号短歌」の導入など、日本語の解体による新しい詩的表現を志向する。そのような新傾向の短歌を自ら「ニューウェーブ」と命名し、加藤治郎、穂村弘とともに短歌革新運動の原動力となる。
電脳歌人と称してインターネットでの活動を始め、イベントの企画・運営や、評論活動など、創作以外の活動も盛んに行っており、現代短歌を担う重要人物である。
▼Wikipediaより