【短歌ブック】#36 狗尾草
~短歌Bookmarks~
短歌(和歌)の歴史は長い、57577に何が詠まれてきたのか。
毎回一つの短歌用語と歌を〈辞典〉からブックマーク。
短い歌が繋いできたものを知る、一つのきっかけになれば。
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【狗尾草】
えのころぐさ〔ゑのこ-ろ-ぐさ〕(名)
いね科の一年草。高さ約四十センチ。夏、薄緑色の犬の尾に似た穂を出す。「ゐのころ草」「猫じゃらし」とも。
来む世にはゑのころぐさとわがならむ抜かれぬやうに踏まれぬやうに
(大西民子)
出典:「短歌用語辞典 増補新版」日本短歌総研
《歌人紹介》
大西民子(おおにしたみこ)
1924-1994 昭和-平成時代の歌人。
大正13年5月8日生まれ。奈良女高師(現奈良女子大)在学中,前川佐美雄の指導をうける。のち木俣修に師事し,昭和28年「形成」の創刊に参加。第1歌集「まぼろしの椅子」で注目され,40年「季冬日々」で短歌研究賞,57年「風水」で迢空(ちょうくう)賞。平成6年1月5日死去。69歳。岩手県出身。本名は菅野(かんの)民子。
(デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説)
▼コトバンクより