ウィークポイントをさがせ!
何をやっても完璧な人は存在しないと思う。
陸上で言えば、100メートルで優勝した選手がマラソンでも優勝できるかといったらそんなことはないし、サッカーでも世界一のGKにFWをやらせても決して世界一にはなれないはずだ。
どんな人だって、人より優れているところがあれば、反対に劣るところもある。
当たり前なことかもしれないが、このことを高校生のときに実際に検証してみたことがある。
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少し前の記事でも触れたが、對馬が短距離チームの一員となった。詳しい理由は聞いてないが、きっといろんな葛藤があったんだと思う。これをきっかけに對馬と絡む機会が増えた。
そして俺の標的となった(笑)
對馬は陸上部の中では、ワイワイやっている連中を一歩引いた目線で見てツッコミを入れるようなキャラクターだ。そして人をいじるのがめちゃくちゃ好きだと思う。
もちろん俺もいじられるし、寺田や久貝なんかをいじらせたら収拾がつかなくなる(笑)
そんな對馬に対して俺はこんな仮説を立ててみた。
對馬は人をいじるのが得意だが、
いじられるのは苦手なのではないか
俺はこの仮説検証を行うため行動に出た。
高校2年生の夏頃。
このとき、俺たちの中ではPerfumeがめちゃくちゃ流行っていた。特に寺田、聡汰あたりが好きだったと記憶している。よくPerfumeの映像を携帯で流したりしていた。
寺田が「かしゆか、かわいい〜」と言えば
聡汰が「のっちーーー!!」と叫んだ。
それを見て對馬は、「お前ら気持ち悪いよ(笑)」というような形で冷めた目で見ていた。
そんなある日のこと。
部室で着替えているときに寺田だか誰かが、Perfumeの曲を流し出した。
するとすぐに對馬が「またPerfumeかよ!笑」とツッコミを入れた。
一見普通の出来事に見えるが、俺はあることを思った。
(いくら頭の回転が早い對馬でも、今のツッコミはさすがに早過ぎないか?もしかして對馬もPerfumeが好きなんじゃないか?笑)
そして、俺は言った。
「イントロを一瞬聴いただけでPerfumeって分かるなんてすごいな!對馬も好きなんだね」
すると對馬は一瞬動揺して俺に返した。
「ち、ちげーよ!」
俺の予想外の発言に完全に面食らったようだった。
実際にPerfumeを好きだったかどうかは知らないが、俺はこのネタでしばらく對馬をいじり始めた。
俺たちの中でPerfumeの話になると、
「まあ、Perfumeと言えば對馬だからね!」
と對馬に振ってみたり、
Perfumeが新曲を出すと、
「對馬、今度俺にCD貸して!」
と言ってみたり(笑)
對馬は、予想通りいじられ慣れてないので俺の無茶振りにも困っていた。
あるときは、俺のイジリに何も返せなくなり軍手を投げてきた(笑)
このくだりは1週間もしないうちに終わったけれど、この話にはまだ続きがあった。
高校の卒業文集に、一人一言書く欄があったのだが、對馬はこう書いていた。
「隼人の無茶振り怖い。」
俺はこれを見て一人で笑った。
(高校3年間の思い出が俺かよ!笑)
【結果】
對馬は無茶振りに弱い。
【考察】
對馬は人をいじるのに優れているが、いじられるのは苦手であると考えられる。
【結論】
攻撃力:100
防御力:0
以上!(笑)
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