腰痛パラドックス
ご覧いただきありがとうございます🤲🏻
先日腰痛神話と腰痛の真実について、
投稿をしました。
腰痛の神話から見る、腰痛のパラドックス
について補足していきます。
腰痛パラドックス
これに関しては痛みに対する考え方を
変える必要があります。
痛みとは、警告を知らせる『信号』です。
40~80歳が発症のピークと言われており、
「歳のせい」というのは不適切です[1]。
痛みは脳の中で起こります。
「痛みは治らない」と言った考えを持つことで、
「(痛くなるから)もう動きたくない」といった、
痛みを回避する行動(恐怖回避行動)を
取るようになります。
過度な安静は慢性化(痛みが長く続く)の
原因にもなります[2]。
画像の検査の結果が腰痛の治療計画に
影響を与えることは滅多にないことから、
常にスキャンしないように言われています[3]。
(スキャン=レントゲン)
常にスキャンすることは、患者さんにとって、
不安を増強させてしまい、より痛みに敏感に
なってしまうリスクもあります。
これに関しても、動かすと『骨が傷つく』
といった誤解を解く必要があります。
また、運動を行う方が痛みが和らぐという
報告がされています[4]。
運動をし、體を動かしたりすることで、
『動かすことが出来る』といった成功体験を
経験をする方が有効です。
これも、姿勢が悪い=腰痛といった誤解を
変える必要があります。
これも、筋力低下=腰痛といった誤解を
変える必要があります。
また『姿勢を正しましょう』といった
指導をするセラピストも大多数です。
むしろ良い姿勢(脊柱の湾曲が保たれた姿勢)
を保つ方が常に背中の筋肉に力が入った状態
(これを筋肉の収縮・緊張)になるため、
逆に疲労感を招き、痛みに繋がる可能性
もあります。
腰痛に対する動作といった運動(運動療法)
は痛みに効果があるということが、既に論文
で証明されています[5]。
こちらも痛みに対する認識を変える必要が
ありますが、適切なタイミングで、適切な
負荷を段階的にかけることは、成功体験に
繋がりますので、できる動作が増えることは、
今ある症状の改善に繋がります。
脊椎(背骨)の変形が必ずしも痛みと関係
するということはありません[6]。
痛みは前述しましたが、警告を知らせるための
『信号』です。
また、仕事のストレスを感じると、首や頭が
痛くなったりすることはありませんか?
『言われてみれば・・・』と思ったかも
しれません。
''その時''の環境が大切です!
痛みを感じることができるのは''あなた自身''
であり、個人的な体験です。
腰痛パラドックスで、常識を変えること♻️も
『患者中心でポジティブなマインドセット
を育成する』というところに繋がります。
目的としては、『自分の中の安全』を
増やしていくことです。
腰痛との向き合い方
やはり、腰痛に限らずですが、痛みに対する
認識を変える必要があります。
それこそ【パラドックス】です。
現代医学では、痛みや症状を完治させずに、
【コントロールすること】に、焦点を
当てています。
患者さんや患者さんのご家族から聞く言葉が、
「痛みをコントロールします」。
痛み止めは、臭いものに蓋をするだけです。
部屋にものすごい臭い💩があったとして、
臭いを消すために上から蓋をしたところで、
部屋には💩があるので、結局その部屋が、
臭いことに変わりはありません。
ではどうするか?
部屋を掃除して、💩を取り除くことが
必要になってきます。
例えが💩で申し訳ないのですが、、、
痛みに関しても、痛みは脳の中で起こるので、
感情とかストレスとかが関係します。
『ストレスが原因です』は間違いではなくて、
ただ現代医学は、精神(心)と身体を、
別々で考えています。
ルネ・デカルトの考えがそのまま
現代へ引き継がれています。
そのため薬だけでは、痛みを解決することは
できないのです。
痛みが長く続くとなると余計にです。
『痛みは組織(筋肉・関節)で起こる』
と組織だけに着目をして、精神(心)と身体を
別々で考えるのではくて、痛みが起こる前に、
どんな生活をしていたか、誰と居たかなど、
あなたを取り巻く環境に目を向ける。
あなた自身の向き合い方が痛みを和らげます。
腰痛の向き合い方として、痛みを消すのでは
なくて、まず痛みが何かを知る。
それが結果、痛みへの向き合い方を変える
一つのきっかけとなります。
このマガジンを通して、痛みとはなにか、
そんな痛みの解決方法は何か、
を知って頂けると幸いです。
☆参考文献
[1]A systematic review of the global prevalence of lowback pain
[2]N Engl J Med 1995; 332:351-355
[3]Diagnostic Imaging for Low Back Pain: Advice for High-Value Health Care From the American College of Physicians
[4]2017 Jun 22. doi:10.1371/journal.pone.0178621
[5]2017;12(6):e0178621. Published 2017 Jun 22.
[6]AJNR Am J Neuroradiol. 2015;36(4):811‐816.
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