ミツバチマガジン Vol.9 ネオニコチノイド再考
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以前3シリーズに渡り農薬の話をしました。
その農薬とは【ネオニコチノイド】。
そのネオニコチノイド(以下:ネオニコ)について再考します。
以前記事にしましが、イミダクロプリド、アセタミプリド、ジノテフランなどがネオニコに該当します。
さて、ネオニコについて再考しましょう。
2014年に発表された論文から[1]。
題名は『Human neonicotinoids exposure in Japan』
日本語に訳すと『日本におけるネオニコチノイドのヒトへの曝露』
つまり、ネオニコの暴露による症状について書かれた論文となります。
ネオニコは前述しましたが、水溶性、浸透性、非揮発性、耐熱性があります。
日本のネオニコの残留基準値は世界的に見ても高い水準に設定されています。
ネオニコを摂取すると腸管粘膜、血液脳関門、胎盤を通じて輸送されます。
日本では、そんなネオニコの環境暴露による健康影響が疑われる事例が観察されました。
経口曝露(飲食物を通して化学物質と接すること)により国産果物・野菜 500g/日、茶飲料 500ml/日などの慣行農産物(農薬肥料を使った栽培方法)を連続摂取しました。
その結果として、指の震え・短期記憶障害・発熱・全身倦怠感・頭痛・動悸・胸痛・腹痛・筋肉痛・筋力低下・筋痙攣・咳などの症状(ネオニコチン症状)、および異常が認められました。
これらを発症した患者の尿から、ネオニコチノイドの代謝物である尿中からネオニコチノイド代謝産物の6-クロロニコチン酸、N-デスメチル-アセタミプリドが検出されました。
また、女性は男性よりもネオニコチノイドの感受性が高いです。
お酒で赤くなり易い人や薬物代謝が苦手な人は農薬やその他の化学物質に対しても反応し易いと思われます。
こんな症状が出るのであれば、即刻中止して、ネオニコを使用することを、辞めるべきです。
そして、農薬散布後の飲酒について。
農薬散布後の飲酒がやばいのは確実ですね。
毒は肝臓で分解されます。各地の自治体も注意喚起を促しています。
農薬散布=曝露なので、飲酒を控えるべきと。
肝臓を酷使させるから控えるべきと。
農薬・肥料で栽培したお野菜(慣行栽培:かんこうさいばい)は、放置すると腐ります。黒い液体も出ます。
お野菜も言わば植物です。植物って本来枯れるもののはず。
町や山にある木や花って腐りますか?
黒い液体が出ますか?
出ませんよね・・・。
いわゆる我々は黒い液体が出る、腐るお野菜を食べているのです。
となれば脂溶性(石油=農薬)を解毒する肝臓に多大な負担がかかるのも明確です。
ネオニコに限った話ではありませんが、肝臓に負担をかけないためにも、口に入れるものは考えましょう。
それは普段口に入れる食べ物が、血となり肉となるからです。
ミツバチの在り方を変えるためにも、ひとりでも農薬との向き合い方が変わればと思います。
☆参考文献
[1]Jpn J Clin Ecol (Vol.23 No.1 2014)
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