音楽、読書、どちらかしかできない
ぼくが一番、読書したのは高校生の頃。
家で読むときは、学校や市の図書館で借りた本を山積みにして、好きな音楽を聴きながら、時間を忘れて昼夜を問わずに読み耽った。
この習慣に則って、音楽を聴きながら作業することが多かった。
最近、文章に関して考えることが増えてきた。今まで以上に、あれこれ考えながら読むことが増えていった。
ある夜、ヘッドホンをして電子書籍に向き合った。ところが音楽を聴きながらだと、続きが気になってしょうがない本の内容が入ってこない。お気に入りの曲も騒音にしかならなかった。
その反面、読書だけ、音楽だけなら、以前よりも深く見聴きでき、作品の世界にどっぷりと浸ることができる。
並行して何かできることが、すごいと思いがちだし、その方がかっこいい気もするし、効率も良さそうだ。
けれど、ぼくは並行できるようになりたいとは思わない。この変化が嫌ではなく、むしろ嬉しく思う。
今回の話で言えば、まだまだ読書に浸りたいんだ。言ってしまえば、読書に限らず、もっと知りたい、もっと楽しみたいと、一つのことに熱中し没入したい。そう思う、熱がぼくのどこかにあるのだ。
今回のことは、その熱の再確認をすることができる、良いきっかけになったのかもしれない。もっと没入するぞ、もっと深々と、だぶだぶに浸かるのだ。おー!