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🔥三種の神器🔥〜天照大御神が示された、誠と慈愛と正義の心〜『大國民讀本』を読む〜(14)
天照大御神が示された「誠と慈愛と正義の心」
不思議(ふしぎ)と思うほど尊(とうと)いことは、神代(かみよ)の太古に、天照大御神が孫のニニギの尊に三種の神器(さんしゅのじんぎ)という宝物を授けたことです。
ヤタ鏡とヤサカニの曲玉(まがたま)とクサナギの剣(つるぎ)がそれで、これらは大御神のご精神を表しています。
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ヤタ鏡は、公明正大である太陽の象徴
です。鏡は一切(いっさい)を映(うつ)します。好きな人はしっかり映すが、嫌いな人は知らぬふり、などという差別(さべつ)がありません。私心(ししん)がなく、あらゆる物を受け入れて映します。
鏡には、天地のような「深い慈愛(慈悲と愛情)」がある
鏡には、大宇宙のような広大さがあります。「すべての人間を養ってくれる、天地のような深い慈愛(じあい、慈悲と愛情)」があるのです。
すなわち、いろいろな出来事(できごと)に対応するときや世の中をまとめるときに、自分中心・自国中心に終わることなく、広く人類を慈しむようにしようという心得(こころえ)が鏡に込められているのです。
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先に、天照大御神の天壌無窮(てんじょうむきゅう)のご神勅(しんちょく、神様のお言葉)を紹介しました。
天壌は天地(あめつち)、無窮は終わりのないこと
天照大御神は、鏡についてもご神勅を出されています。
我が子よ、この宝の鏡を見るときは、私を見ていると思いなさい。
鏡と床(ゆか)や御殿(ごてん)を同じにし、お祭りの鏡としなさい。
日夜(にちや)大御神の御心(みこころ)を我が心として、公明正大に国を治めるよう諭(さと)されたわけです。
宝鏡は、公明正大な誠(まこと)を
宝玉は、愛情や真心(まごころ)を
宝剣は、正義と勇気(ゆうき)を
それぞれ表しているのです。
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【林英臣の補足】
ヤタ鏡のヤタは「ヤアタ」の略です。
ヤアタの「ヤ」は、多いようす、「アタ」は、掌(たなごころ、手の平)を意味します。ヤアタは、「八当て」であり、掌を何度も当てて測らないといけないほど大きくて立派な鏡がヤタ鏡です。
天照大御神は、このヤタ鏡を同じ床、同じ御殿に鏡を置いて神々を祭るよう命じました。何でもありのままに映してしまう鏡のように、いつも誠の心を持ち、うそ偽(いつわ)りのない素直な心を保つよう戒められたのです。
鏡を身近に置くことで、いつも大御神に見守っていただけるようになったことは言うまでもありません。
三種の神器が表している精神は、人間の基本的精神でもあります。
鏡は、うそ偽りがなく、互いに信じ合える誠の心。玉は、円満で分け隔てのない慈愛の心。剣は、悪を許さない正義の心です。これらの心の大切さを、天照大御神が子孫に教えたのでした。
物にも心を認め、物を粗末(そまつ)にすると勿体(もったい)ないと感じるのが日本人の心です。〜物心(ものごころ)〜
太古の日本人は、鏡と玉と剣に意味を見出(みいだ)しました。
金属器である鏡や剣は中国伝来ですが、それらが持つ尊い精神(せいしん)を明らかにしたのは日本人だったのです。
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上記は、昭和2年(1927年)1月25日に出版された、文部省認定・林平馬著『大國民讀本』の内容を、林英臣が、こども向けに“翻訳”したものです。
「戦前は立派だった」いや「戦前はひどかった」、「戦後、日本は良くなった」いや「戦後、日本はダメになった」などと、大東亜戦争(第二次世界大戦)で歴史を前後に区切ることが一般的です。
ところが、『大國民讀本』を読むと、日本は明治から既におかしくなっていたことが分かります。90年以上前の本とは思えない内容が本書に記されているのです。これから取り戻すべき日本の原点が、余すところなく示されていることに読者は気付くはずです。
戦前の日本の実態をよく知り、これから祖国再生を進める上で、心得とすべきことが沢山出てまいります。
昭和に入ってから出版された本ですが、90年以上前の内容ですから古典の意訳に近い作業が必要でした。そこで、子供から大人まで世代を超えて読んでいただけるよう、できる限り分かりやすく書きました。
親子一緒に学んでいただいていただいても、楽しい本になったと自負しています。また、明治以降の日本史を正しく学べる本として、読者のご研究の参考になれば幸いです。
意訳者 林英臣
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昭和2年に出版された著書ながら、今読んでも新しく、胸に突き刺さる指摘ばかりです。新しいがゆえに、我が国の抱える病巣や問題の根が深いことが良くわかります。戦前の日本が良くわかる本『大國民讀本』
「林英臣の元氣メール(メルマガ)」で、こども向けに優しく噛み砕いて連載していた内容を、〜『大國民讀本』を読む〜として刊行しています。
noteで、逐次紹介していますが、下記からお求めいただき、共に「日本の原点」を取り戻すべく、ご家族ご友人と学んでくだされば幸いです。
👉https://hayashi-hideomi.com/books
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◆◇令和6年5月度:志塾・勉強会のご案内◆◇
林英臣が講義する講演会・勉強会です。お気軽にご参加いただけますので、是非ともお運びください。「関東→中部→関西→中国→四国→九州」の順になっております。
なお、隔月開催などの会は、6月以降の案内になっている場合がありますのでご注意ください。また、開催日時・場所・内容が、予告なく変更される場合があるほか、天候や交通の事情によってオンライン開催となる可能性もあります。念のため問い合せ先にご確認の上、ご参加ください。
☆印は連続の勉強会、★印は単発の講演会です。
★政経倶楽部・東京支部「新年例会」
日時:令和7年1月9日(木)
演題:未定
会場:ルポール麹町(千代田区平河町)
会費:5千円、ビジター1万円
連絡先:政経倶楽部連合会事務局
☆「東京綜學院 林ゼミ」第4期・5月例会
日時:5月11日(土)午前10時~午後4時
演題:大和言葉【基礎編】日本語は一音一音が明瞭で、48音それぞれに意味がある。大和言葉の素晴らしさを知らずに日本の魅力は語れない。
ワーク2「人生プログラム」の作成解説
リアル会場:お茶の水エデュケーションセンター
東京都文京区湯島1-6-1 TONEGAWA 2ビル 5F御茶ノ水駅より徒歩約6分
東京綜學院(4期)の詳細はこちらから↓
☆令和6年度・経世志塾
綜合テーマ:創造的人物に学ぶ胆力と器量
特別講座:「郷中教育」学校も企業も、すべては教育からはじまる
第3回6月5日(水)
特別講座:「郷中教育」学校も企業も、すべては教育からはじまる(前編)
・薩摩の郷中(ごじゅう)教育 他
第4回8月7日(水)※8月のみ開催日が前後に変更の可能性あり
特別講座:「郷中教育」学校も企業も、すべては教育からはじまる(後編)
・松下村塾と林英臣政経塾にみる「原・大・本・徹」教育
第5回 10月2日(水)
「勝海舟」幕府の幕引きを担った人物の、優れた洞察力と死生観
・大事業を仕掛けるくらいの人は、かえって世間から悪く言われるものさ
・勝敗の念を度外に置き、心を虚しくして事変に対処せよ
・アジアの舞台に立って世界を相手にせよ 他
第4回 12月4日(水)
「植芝盛平」宇宙の心と己の心を結び、合氣道に開眼した武道の達人
・合氣道には敵はいない、宇宙の心を己の心とせよ
・大勢のときは一人と思い、一人のときは大勢と思え
・世界は魂の救いを求めている、まず日本から出直せ 他
お申込は下記からどうぞ↓
☆伊那谷文明維新塾(駒ヶ根)
令和6年度開催予定日:5月18日(土)、7月27日(土)、9月28日(土)
演題:激変期、英知を集め、まずは政治の混迷を抜けだそう!(5月18日)
会場:駒ヶ根駅前アルパ3階 多目的ホール
参加費:3000円
お問い合せ:090・5520・5858(事務局・長野県議・清水正康さん)
★政経倶楽部連合会・名古屋支部例会
日時:令和7年3月20日(木・祝)
演題:未定
会場:ウインクあいち(名古屋駅桜通口から徒歩5分)
会費:会員2000円 ビジター3000円
☆「京都綜學院 林ゼミ」第5期・5月例会
日時:5月5日(日)午前10時~午後4時
演題:神代のピンチをどう解決したか~日本書紀に学ぶ天照大御神と岩屋戸開き
ワーク2「人生プログラム」の作成解説
会場:ちおん舎(中京区)※別会場の場合もありますので、ご確認ください。
京都綜學院(第5期)詳細はこちらから↓
★政経倶楽部連合会・大阪支部例会
日時:5月20日(月)
演題:『貞観政要』に学ぶ「トップの心構え」と「補佐役の在り方」
会場:大衛株式会社 都島区都島本通2-2-16
会費:会員・林塾メンバー 2千円、ビジター 3千円
申込先 :菊池070-6923-5866
◆大阪PHP経営者友の会【特別講演会】
日時:6月29日(土)開場13時30分 開演14時
「松下幸之助 生誕130年 直伝!松下幸之助翁に学ぶ経営のこころ」
会場:総合生涯学習センター第2研修室(北区梅田・大阪駅前第2ビル6階)
参加費:2000円(PHPオリジナル冊子付)
お問い合せ:080・5318・2880(事務局・木下さん)
☆令和6年度・関西林英臣勉強会
▼綜合テーマ:人物に学ぶ胆力と器量
第1回 3月23日(土)…終了しました
「織田信長」中世の既得権益を打破し、近世を興した人物の構想力とは
・信長の原点~内紛だらけの尾張に育ち、統一への強固な意志が芽生える
・信長の大局~日本全体を視野に、ゴール(天下統一)から発想出来た
・信長の本氣~天下布武、悪名を残してでも既得権益を打破する覚悟
・信長の徹底~使える物を残さず使い切る、豊かで斬新な発想力
第2回 6月15日(土)
「西郷隆盛」日本史第一の英雄と呼ばれる人物の、その大きさとは
・私心の無い政治を行い、上に立つ者は気の毒と思われるほどであれ
・人を相手にせず、天を相手にせよ
・時流を起こせ!ぐずぐずしていられるのは、義の心が足りないから 他
第3回 9月21日(土)
「勝海舟」幕府の幕引きを担った人物の、優れた洞察力と死生観
・大事業を仕掛けるくらいの人は、かえって世間から悪く言われるものさ
・勝敗の念を度外に置き、心を虚しくして事変に対処せよ
・アジアの舞台に立って世界を相手にせよ 他
第4回 12月21日(土)
「植芝盛平」宇宙の心と己の心を結び、合氣道に開眼した武道の達人
・合氣道には敵はいない、宇宙の心を己の心とせよ
・大勢のときは一人と思い、一人のときは大勢と思え
・世界は魂の救いを求めている、まず日本から出直せ 他
参加費:年間お申込の方1万2千円(大学生8000円、高校生以下無料)各講座3500円(大学生2000円、高校生以下無料)
お申込・お問合わせ:浜野夕希子さん info★hamanoyukiko.com
☆今啓林綜學会(神戸)
統一テーマ:松下幸之助は、塾生にこう語った!~松下幸之助塾長の遺言
第3回:5月6日(月)※教本20頁~32頁
国家百年の計を立てよ!
今こそ「無税国家論」と「新国土創成論」を見直そう
百年先はこういうふうになると描けないといかん!「新日本SS」を起こせ
第4回:7月8日(月)特別拡大講座※65名の事業部長を相手の講話から
「好きかどうか?」経営者としての原点を見直そう!
・経営のコツは、自ら悟ってもらうしかない
・商売を好きな人だけが、その商売に残る、経営に残る…
第5回:9月2日(月)※教本37頁~47頁
議論で終わったらいかん!半信半疑でも結論を出すこと
・大局から理想を描けるかどうか
・諸君を信じているから塾をやっているわけや
第6回:11月4日(月)※教本48頁~57頁
困難や困窮に陥って、なお志を忘れずにいられるかどうか
・定まる運命であれば、逃げても仕方ない。でも希望は失うな!
・最初に志があり、その志を堅持していくなら、志は必ず達成できる!
▼教本:『松下幸之助のめざしたもの 松下政経塾生への講話から』
[2015]松下政経塾
※原題『松下幸之助塾主 遺言集 皆で新たな黎明を創ろうやないか』
会場:神戸一宮神社 社務所 午後6時半~9時
参加費:ビジター3000円 ※直接お越しいただいても大丈夫です。
お申込・お問合わせ:浜野夕希子さん info@hamanoyukiko.com
★政経倶楽部連合会・広島支部例会
日時:10月25日(金)
演題:未定
会場:アドバン@貸し会議室( 広島三栄ビル6階)
会費:会員2000円 ビジター3000円 学生無料
※Zoomでの例会参加も出来ます~ご希望の方は下記までお知らせください。
連絡先:広島支部長・佐藤克則さんTEL:082-546-2080 FAX:082-546-2081
★九州政経倶楽部例会
日時:7月23日(火)
午後6時30分開始(受付午後6時から)
演題:いよいよ東西文明交代の激変期に突入!2024年はその前夜!
日本を変え世界を救うため、今われわれに出来る事とは?
会場:はかた近代ビル(1F)貸し会議室105
会費:会員2000円 ビジター3000円
▼メールマガジン「林英臣の元氣メール」のご案内
世界はどう動くのか、どうしたら日本は甦るのか?
そして自分の役割とは何か?
多数の志士政治家を育成し、全国の若手経営者を勇気づけているコトダマを、毎週1~2本配信しています。
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◆林英臣(綜観)が全国各地で熱講!◆
◆講演お問い合せはこちらから→
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