【孫子の兵法・その30】 敵を知り、己を知れば、百戦しても危険は無い
四、味方の態勢を万全に備えた上で、敵の不備に当たれば勝つ。
これが、勝利を見通すための五カ条の四番目です。「態勢が万全」の原文は「虞」で、「虞」には恐れる、心配するという意味があります。前もって不安な事柄を洗い出し、よく考え、対応を図ることで心配を除き、態勢を万全に整えるのが「虞」なのです。
心配な箇所、不安な事柄というものは、自分から相手を見ているだけでは半分も分かりません。全体から敵味方各所の状況をよく見渡し、相手側からも自分を観てみることによって、初めてどこの何が心配で不安なのかが掴めてまいります。
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