そして、全体の幸福を考え、平和を建設するための第一の要素(ようそ)は、無私(むし)の心です。すなわち、私心(ししん、自分中心の心)を入れないことです。
神の心には、常に私(わたくし)がありません。 ただひたすら、日本国全体、世界全体の平和を深く念願しています。
日本人の、生活と一体になった信仰(しんこう)が神道(しんとう)です。
神道を「かんながらの道」とも言います。
かんながらの道は、他に比べるものがないほどの正義と、最高の仁愛(まごころと愛情)と、私のない神心(かみごころ)に帰るための道です。
我が国が肇まった頃は、この神々(こうごう)しき気分が国中(くにじゅう)に満ちていました。
ところが、今は、道義(どうぎ、人が進むべき正義の道)がすたれ、神道が失われています。でも、神道は日本人の本性(ほんせい、本来の性質)ですから、何かのときに現れてきます。
かんながらの道の伝統は、流れとして、まだ枯れてはいないのです。
それどころか、今日(こんにち)でも国民精神の根本は至誠(しせい、最高の誠)であり、無私の心で一切(いっさい)を献(ささ)げる神意(神の意志)にあります。
神の分霊(ぶんれい、わけみたま)は、今もなお脈々として国民の心血(しんけつ)に流れているのです。そこに、日本が神国である理由があり、平和主義の証拠(しょうこ)があります。
昭和2年に出版された著書ながら、今読んでも新しく、胸に突き刺さる指摘ばかりです。新しいがゆえに、我が国の抱える病巣や問題の根が深いことが良くわかります。
戦前の日本が良くわかる本『大國民讀本』
「林英臣の元氣メール(メルマガ)」で、こども向けに優しく噛み砕いて連載していた内容を、〜『大國民讀本』を読む〜として刊行しています。
noteで、逐次紹介して参りますが、下記からお求めいただき、共に「日本の原点」を取り戻すべく、ご家族ご友人と学んでくだされば幸いです。
https://hayashi-hideomi.com/books
◆林英臣(綜観)が全国各地で熱講!◆
◆講演お問い合せはこちらから→
http://www.hayashi-hideomi.com/request