
【徳の政治(徳治)】を求めた天照大御神〜仲間同士で争い合っていてはいけない〜『大國民讀本』を読む〜(15)
つまり、天照大御神は、子孫として続く代々の天皇に対して、【徳の政治】を行うよう求めたのです。徳の政治とは、人間性の高さで世の中をまとめる政治のことです。
徳の政治を行うには、嘘偽りの無い誠と曇りなき明智、愛情、真心、正義と勇気による大徳が必要
それには、うそ偽りのない誠とくもりのない明智(めいち)、愛情と真心、正義と勇気による大徳(だいとく)が必要です。
大徳をもって、永久に続く平和の国を建設して統治するよう、高い使命に奉仕(ほうし)しなければなりません。
その精神を、大御神は三種の神器によって示されたのです。
大御神の尊いお考えと、それを受け継がれる歴代天皇の重いご責務(せきむ)を思うとき、私たちは感激の涙を流さずにはいられません。

三種の神器は、大日本主義がいかに人道主義と平和主義にかなっているかを証明しています。〜人道(じんどう)は人の守るべき道のこと〜
その大切な精神が、歴代の天皇によって常に発揚(はつよう、現して上げること)顕現(けんげん、明らかに現れること)されていることを、これから述べていきます。
明治天皇御製
(ぎょせい、天皇がお詠みになったお歌)
国のためあだなす仇(あだ)はくだくとも
いつくしむべき事な忘れそ
日本の国に危害を加える敵は打ち砕かなくてはならないが、
敵に対しても慈愛の心を決して忘れてはなりません。
千万(ちよろず)の民と共にもたのしむに
ますたのしみはあらじとぞおもふ
限りなく多い国民と共に生きることの楽しみの
それ以上の楽しみはないと思います。
よもの海みなはらからと思ふ世に
など波風(なみかぜ)のたちさわぐらむ
世界の人々は兄弟と同じくらいの仲間同士であると思われる時代なのに、どうして争いが起こるのでしょうか。「はらから」…同胞(どうほう)、兄弟、同じ仲間。「波風のたちさわぐ」…争いが起こるようす。

上記は、昭和2年(1927年)1月25日に出版された、文部省認定・林平馬著『大國民讀本』の内容を、林英臣が、こども向けに“翻訳”したものです。
「戦前は立派だった」いや「戦前はひどかった」、「戦後、日本は良くなった」いや「戦後、日本はダメになった」などと、大東亜戦争(第二次世界大戦)で歴史を前後に区切ることが一般的です。
ところが、『大國民讀本』を読むと、日本は明治から既におかしくなっていたことが分かります。90年以上前の本とは思えない内容が本書に記されているのです。これから取り戻すべき日本の原点が、余すところなく示されていることに読者は気付くはずです。
戦前の日本の実態をよく知り、これから祖国再生を進める上で、心得とすべきことが沢山出てまいります。
昭和に入ってから出版された本ですが、90年以上前の内容ですから古典の意訳に近い作業が必要でした。そこで、子供から大人まで世代を超えて読んでいただけるよう、できる限り分かりやすく書きました。
親子一緒に学んでいただいていただいても、楽しい本になったと自負しています。また、明治以降の日本史を正しく学べる本として、読者のご研究の参考になれば幸いです。
意訳者 林英臣

昭和2年に出版された著書ながら、今読んでも新しく、胸に突き刺さる指摘ばかりです。新しいがゆえに、我が国の抱える病巣や問題の根が深いことが良くわかります。戦前の日本が良くわかる本『大國民讀本』
「林英臣の元氣メール(メルマガ)」で、こども向けに優しく噛み砕いて連載していた内容を、〜『大國民讀本』を読む〜として刊行しています。
noteで、逐次紹介していますが、下記からお求めいただき、共に「日本の原点」を取り戻すべく、ご家族ご友人と学んでくだされば幸いです。
👉https://hayashi-hideomi.com/books

📝綜観日記(林英臣日記)〜Facebookから〜
やまとことばの日
Posted by 林 英臣 on Monday, July 22, 2024
日本はどんどん悪くなっている… もはや、何したってどうにもならない。 そういう、もうダメだという諦め、 祖国に対するどんよりした否定観や、 沈滞した閉塞感が、 想像以上に我が国をおおっている。 これらを何としても払拭せねば! 日本に希望と勇氣を取り戻すため、 今日も一所懸命、いま出来る事に励もう🇯🇵 #諦めない
Posted by 林 英臣 on Sunday, July 21, 2024
古事記冒頭に描かれている神話は、人類最古にして、最高の伝承と言うべき内容を持っています。 人類の危機を救うのは、言葉です。やまとことば神話の語り部を募集しています🇯🇵
Posted by 林 英臣 on Friday, July 19, 2024
Instagramはじめました✨
https://instagram.com/p/C9rePGXJElQ/ こちらも宜しくお願い申し上げます🙇
Posted by 林 英臣 on Sunday, July 21, 2024